第35話
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火の速さで強襲すると魔獣は一刀両断され、霧散した!
「フウ。レナさん、怪我はありませんか?」
「ええ、大丈夫です。それにしても今のような魔獣、今まで見た事がないのですが……」
「………後でギルドに報告しておきます。さあ、新手が現れない内に急いでロレントに向かいましょう。」
そしてアネラスはレナの護衛を再開し、レナを無事ロレント市に送り届けた。
〜パーゼル農園〜
「ティオ達の家、かなり深い霧に覆われているわね。もしこの状態で街道の魔獣が迷い込んできたら危険じゃないかしら?」
農園に到着したレンは農園全体を覆う濃い霧を見て呟き
「そうね。速やかに避難してもらう為にもまずはご主人に事情を説明するわよ。」
レンの意見にシェラザードは真剣な表情で頷いた。するとその時!
チリーン…………
辺りに響く程の透き通った鈴の音が聞こえて来た!
「鈴の音……!?」
「……まさか……!」
農園に響き渡る鈴の音を聞いたレンとシェラザードが血相を変えたその時、霧型の魔獣が2体、二人の目の前に現れた!
「霧の魔物……!?まさか”黒衣の女”の仕業!?」
「今は考えているヒマはないわ!撃破するわよ!」
そしてシェラザードとレンは戦闘を開始した!
「二の型・改――――疾風追連!!」
レンは電光石火の速さで魔獣達に詰め寄ると共に二振りの小太刀を抜刀して駆け抜け、元の位置に戻ったが
「(手応えがない!?)―――!!」
「ハッ!」
すぐに手応えが無い事に気付いた瞬間、霧の魔獣が放った何かのガスがレンとシェラザードを襲い、二人はそれぞれ側面に跳躍して回避した。
「物理攻撃が効かないんだったら……!」
回避に成功したシェラザードはオーブメントを駆動させ
「ミスティアーク!アクロバレット!!」
レンは双銃で銃撃を放って自分に注意を引き付けていた。
「それっ!スパイラルフレア!!」
駆動を終えたオーブメントでアーツが発動されると魔獣達の上空から炎の槍が次々と降り注いで魔獣達を怯ませ
「うふふ、遊びは終わりよ!」
そこに追撃するかのようにレンは怒涛の銃撃を魔獣達に叩き込み
「ジャックポット!!」
最後に双銃をクロスさせて赤と青、それぞれの強力なエネルギー球を放ち、二つのエネルギー球は魔獣に命中すると大爆発を起こし、爆発に飲み込まれた魔獣達は消滅した!
「シェラお姉さん!鈴の音が聞こえたという事はもしかして”黒衣の女性”がまだ近くに……!」
「ええ!レンは家の中にいる人達の安否の確認を!あたしは”黒衣の女性”を探すわ
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