外伝〜巡回神父との再会〜
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……。気付かれちゃったか。えっと、失礼します。」
「へっ……?」
「あああああっ!?」
「エステルさん!?」
そしてエステルがアガットやアーシアと共に小屋内に入るとエステルと出会った事のある子供達は驚きや嬉しさの表情で駆け寄って来た。
「みんな、久しぶりね!元気にしてた?」
「なんだよ!遊びに来たのかよ〜!?」
「エステルおねえちゃん。遊んで遊んで〜。」
「よく来たのー。歓迎するのー。」
「あはは……。みんな相変わらず元気ねぇ。えっと、ケビンさんもお久しぶりね。」
子供達の元気な様子にエステルは微笑んだ後ケビンに視線を向けた。
「おお、エステルちゃん。オレのこと覚えとってくれたか!」
「そりゃあもちろん。しかし、本当にその格好で神父なんかやってたのねぇ。」
「どーいう意味やねん。しかし、こんなところでまた会えるなんてなぁ。これはひょっとして運命の再会ってやつかもな♪」
その後子供達を孤児院まで送り、幽霊の目撃情報を聞き終えたエステル達はケビンと共に街道に出た。
〜マノリア海道〜
「いや〜、ホンマ元気なガキどもやったわ。しかし院長先生の人徳かな?どいつも気持ちのいいほどまっすぐな性格しとったわ。」
「そりゃあテレサ先生だもん。本当はもう一人、子供達の面倒を見てる子がいるんだけど。学校が試験期間とかで今日は来ていないみたい。」
感心しているケビンにエステルは子供達を育てている人物達を思い浮かべながら笑顔で答えた。
「ふーん、そうなんか。そういやオレはこれからルーアンに戻るけど。アンタらはどうする?一緒に街まで行くとするか?」
「そうだな、こっち方面での聞き込みも終わったし……旅は道連れと行くとしようや。」
「そうね。それに神父の方を街まで護衛するのも遊撃士の仕事の一つだしね。」
ケビンの話を聞いたアガットとアーシアはそれぞれ同意し
「いや〜、正遊撃士3人の護衛なんて、メッチャ助かるわ〜。……………………………」
アーシアの答えを聞いたケビンは笑顔で答えたが何かに気付いて呆けた様子でアーシアの顔をジッと見つめた。
「え、えっと……私の顔に何かついているのかしら、ケビンさん?」
「もしかしてアーシアさんに一目惚れしたの〜?アーシアさん、綺麗な人だもんね〜。」
ケビンに見つめられたアーシアは冷や汗をかきながら苦笑し、エステルはからかいの表情でケビンを見つめて尋ねた。
「ハハ、んな訳ないで〜。知り合いの顔にちょっとだけ似ていたから、驚いていただけですわ。」
エステルのからかいに苦笑しながら答えたケビンは何かを思い出すかのよう
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