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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第33話
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いし。」

メティサーナの言葉を聞いたフィーは申し出

「フィーの体格ならもう一人乗れるな……エマ、君も乗せてもらったらどうだ?ここまで全力で走った事や今までの戦闘の影響で長距離を走る事は難しいだろう?」

サエラブを見つめて呟いたリィンはエマに視線を向けた。



「ええっ!?い、いいんですか……?」

エマは驚いた後リィン達を見回し

「あたしはまだまだ余力があるので大丈夫です。」

「俺も問題ない。まあ、我らが副委員長殿はわからんがな。」

ツーヤは頷き、ユーシスは頷いた後口元に笑みを浮かべてマキアスに視線を向け

「余計なお世話だ!エマ君、遠慮なく君も乗るといい。こうなったのも僕の不注意が招いた事も原因の一つだからな。」

「……わかりました。それじゃあ失礼します。」

ユーシスに視線を向けられたマキアスは声を上げた後エマに視線を向け、エマは頷いた後フィーと共にサエラブの背に跨った。

「どうやら決まったようね。――ヨシュア。」

「ああ。――――ミントかい?今から脱出作戦を始めるから、手筈通り所定の位置に来たら合流をするよ。」

エステルに視線を向けられたヨシュアはオーブメントである人物と通信した。



「それじゃあ、みんな!ここから全速力でバリアハートから脱出するからね!覚悟はいいわね!?」

「脱出の際に襲い掛かってくる兵士達との戦闘はメティ達に任せて、お前達は街道に出る事に専念しろ!」

「はいっ!」

そしてエステルとメティサーナの号令にリィン達は力強く頷いた。



こうして……”バリアハート脱出作戦”が始まった………!
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