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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第33話
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」
メティサーナの言葉を聞いたエステルは信じられない表情でベルフェゴールを見つめた。
「た、隊長!新手が……!」
兵士の一人は慌てた様子で隊長に判断を仰ぎ
「ええい、狼狽えるな!数はこちらが上だ!陣形を崩さず包囲しろ!」
隊長は怒鳴って指示をした。しかし
「フフ……………」
「………………ぁ。」
目に膨大な魔力を纏わせたベルフェゴールが妖しげな微笑みを浮かべると隊長や周囲の兵士達は虚ろな目をした状態で硬直し
「こ、これは一体……!?」
「みんな、放心状態。」
「まさか……あの女の仕業か!?」
「………!」
その様子を見たマキアスは驚き、フィーは目を丸くし、ユーシスは信じられない表情でベルフェゴールを見つめ、エマは真剣な表情でベルフェゴールを見つめた。
「あなた達は先程、暴走した領邦軍が運用している軍用魔獣を撃破した。しかし全員が負傷してしまったため、一時的に帰投することになった。脱走者の姿は見ていないし、地下水道を通って脱走した形跡はない。」
「…………………」
ベルフェゴールの言葉を聞いた領邦軍の兵士達や隊長は無言で頷き
「……脱走した形跡もない。」
隊長が虚ろな目で呟いた後、全員詰所の方へと向かって去って行った。
「領邦軍の兵士達が……」
「帰って行く。」
一連の流れを見ていたツーヤは呆け、フィーは目を丸くし
「「………………」」
マキアスは口をパクパクさせ、ユーシスは絶句し
「な、何なの、今の!?」
「まさか……暗示の類いの魔術?」
エステルは驚きの表情で声を上げ、ヨシュアは真剣な表情で推測し
「――ああ、間違いない。ああいった暗示系の魔術は睡魔族の得意分野だからな。」
ヨシュアの推測にメティサーナは頷いて答えた。
「ま、ざっとこんなもんね。」
「ベルフェゴール……領邦軍の兵士達に一体何をやったんだ?」
兵士達が去って行った理由が気になったリィンはベルフェゴールに尋ねた。
「ああ、簡単よ。私の魔力を込めた瞳で私の周囲の敵全員を見た後催眠状態にして、兵士達の脳に私の偽の命令を送って操っただけよ。」
「あ、あんですってー!?」
「あ、操る!?」
「あんな一瞬で敵味方の判別をして、あれ程の数の兵士達に暗示をかけるなんて……」
「味方だと滅茶苦茶心強くて頼もしい存在だけど、敵に回したらとんでもなく厄介で恐ろしい存在だね。あの地下校舎での時、対峙しなくて正解だったね。」
ベルフェゴールの説明を聞いたエステルとマキアスは驚き、エマは信じられない表情でベルフェゴールを見つ
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