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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第31話
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しまえば領邦軍も手を出せないから、ケルディックの駅に来る鉄道からなら安全にトリスタに帰れるね。しかもケルディックの臨時領主の一人はツーヤの義母だから、ツーヤがいれば顔パスで国境を越えさせてくれると思うし。」

フィーは納得した様子で頷いた後ツーヤに視線を向け

「……ええ。あたしはプリネさんの親衛隊長を務めている影響でメンフィル軍内には顔が知れ渡っていますし、義母さんが率いる”竜騎士軍団”の方達はあたしとサフィナ義母さんの関係を知っていますから、大丈夫かと。」

視線を向けられたツーヤは静かな表情で頷いた。

「――加えて”民間人の保護”を謳う遊撃士、更にはメンフィル皇帝直々から爵位を貰っている”ブレイサーロード”もいる事によって、少なくてもメンフィル軍は俺達の事を不審者扱いしないだろうしな。……メンフィルを手駒にしようと暴走した結果がここでも返ってくるとは、”因果応報”としか言いようがないな……フッ、父上には良い薬だ。」

ユーシスは静かな表情で呟いた後嘲笑し

「ユーシスさん……」

その様子を見ていたエマは心配そうな表情で見つめた。



「バリアハートから脱出する際に領邦軍による妨害もあるだろうが……メティがいれば、全て薙ぎ払ってやるから安心しておけ!」

「一応言っておくけど殺しはダメだからね。さすがに殺しちゃったらとんでもない問題へと発展しちゃうし。」

「と言うかそれ以前に今回の脱出作戦は領邦軍と戦うのは必要最低限の予定だから。」

胸を張って言ったメティサーナの言葉を聞いたエステルはジト目で指摘し、二人の言葉を聞いたヨシュアは疲れた表情で指摘し

(ぶ、物騒すぎる会話だな……)

(何事もなく、無事にバリアハートから脱出できればいいのですけどね…………)

二人の会話を聞いていたリィンとエマはそれぞれ冷や汗をかいて疲れた表情になった。

その後リィン達は探索を再開し、詰所に繋がっていると思われる鉄の扉の前に到着した。

「こ、これは……!」

鉄の扉を見たユーシスは驚き

「鉄の扉?それにしては……」

エマは戸惑いの表情で扉を見つめた。



「鍵穴も何もない。多分、向こう側からしか開かない造りみたいだね。」

「地下からの侵入者対策か……」

「やっぱりそう簡単にいかないわね。」

「何か仕掛けはないのか?」

フィーの説明を聞いたヨシュア、エステル、メティサーナはそれぞれ真剣な表情で鉄の扉を見つめていた。



「もしかしてここが領邦軍の詰所の……?」

「……ああ。地下に通じていた場所だ。だが、まさか一方通行のゲートを用意していたとは……」

リィンに尋ねられたユーシスは頷いた後厳しい
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