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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第31話
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だね。」
「その話は聞いた事がある。社交界でも一時期、持ち切りになった話だからな。」
エステルとヨシュアの説明を聞いたリィンとエマは驚き、フィーとユーシスは静かに呟いた。
「ま、そういう訳であたし達は修羅場慣れしているから、心配ないわ。メティだって、あたし達以上に修羅場を潜り抜けているし。」
「ああ!メティ達に歯向かう愚か者達は全て返り討ちにしてくれる!」
「は、はあ……そこまで言うのでしたら引き続きお願いします……(い、一体どんな修羅場をくぐりぬけたんだ……?)」
エステルとメティサーナの力強い言葉にリィンは戸惑いながら頷いた。
「そう言えばエステルさん。ミントちゃんは?」
一方ある人物がいない事を疑問に思っていたツーヤはエステルに尋ね
「ミントはフェミリンスと一緒にバリアハートへの護衛依頼をやっていたんだけど……こっちに来る前にさっき連絡したら護衛の依頼は無事終えたって話を聞いたから、二人にはマキアス君を救出後バリアハートから脱出する際の援護にいつでも迎えるように、バリアハート市内に待機しているわ。」
「そうですか。」
「え……じゃあ、エステルさん達以外の遊撃士の方達もバリアハート市内にいるのですか?」
ツーヤに説明したエステルの話を聞いたエマは目を丸くして尋ね
「うん。今は脱出ルートで領邦軍に見つからないように待機しているけどね。」
「す、既に脱出ルートまで考えていたんですか……」
「さすが遊撃士。抜かりないね。」
(……”フェミリンス”?どこかで聞いた名前ね……)
ヨシュアの説明を聞いたリィンは驚き、フィーは感心し、ある人物の名前を聞いたベルフェゴールは首を傾げていた。
「脱出ルートと言っているが……どのような算段でこのバリアハートから脱出して、トリスタに向かうつもりだ?」
その時ある事が気になったユーシスはエステル達を見つめて尋ねた。
「まずは君達のクラスメイトを保護してこの地下水道から出た後、北クロイツェン街道に向かうわ。」
「え……ど、どうして街道に?」
エステルの説明を聞いたリィンは不思議そうな表情で尋ね
「恐らくだけどバリアハート市内の駅は勿論、飛行場も領邦軍によって見張られているだろうしね。だからまずは徒歩でケルディックに向かう。」
「確かにマキアスさんの脱走に気付かれたら真っ先に移動手段を封じてくるでしょうね……」
「実際私達の部屋も領邦軍の兵士達が調べていましたから十分に考えられますね……」
ヨシュアの話を聞いたツーヤとエマはそれぞれ真剣な表情で考え込んだ。
「――なるほどね。メンフィル領のケルディックに入って
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