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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第31話
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アは納得した様子で頷き、メティサーナは不愉快そうな表情で呟き
「……その、エステルさん。今からでも遅くはないで―――」
そしてリィンはエステル達を領邦軍に狙われないようにするためにある事を提案しようとしたが
「あ、先に行っておくけどここで帰れって言われても帰らないわよ?不当な理由で拘束された民間人をほおっておくなんて、遊撃士として見逃せないし。」
エステルが先に制して答えた。
「で、ですがユーシスの話通りならエステルさん達が領邦軍の兵士達に狙われる可能性は相当高いんですよ?」
「あたし達の事は心配いらないわよ。これでもそれなりの修羅場はくぐってきているし、領邦軍の兵士なんてあたし達からすれば雑魚よ、雑魚。どう考えても”結社”の連中よりも遥かに下だから、何百人かかってきてもかる〜く、捻りつぶせるわよ!」
「メティはこれでも数多くの戦争を経験しているし、悪魔共も数えきれないほど葬ってきた!無用な心配だ!逆に返り討ちにしてやろう!」
リィンに心配されたエステルとメティサーナは胸を張って答え
「まあ、確かにそれは言えるね。正直、兵の練度からして違う上、”化物”揃いの”
執行者
(
レギオン
)
”とか、領邦軍では絶対に敵わないだろうし。」
「!………………」
エステルの言葉に納得して頷いたフィーの言葉を聞いたヨシュアは驚いた後、真剣な表情でフィーを見つめた。
「”結社”……?」
一方ある事が気になったリィンは首を傾げ
「エステルさん……さすがに口が軽すぎるのでは?」
リィンの様子を見たツーヤは呆れた表情で指摘した。
「アハハ、つい口がすべちゃったわ。―――詳しい説明は省かせてもらうけど、その”結社”って連中は2年前の”リベールの異変”を起こした張本人達なのよ。」
「”リベールの異変”だと……?」
「確か……”導力停止現象”が起こった事件ですよね?私達が先月特別実習をした町―――”紡績町パルム”もその”導力停止現象”の被害を受けたそうですが……」
苦笑しながら答えたエステルの話を聞いたユーシスは眉を顰め、エマは考え込みながら言った。
「そ。それであたし達はその事件を解決する為にクローゼ―――リベールのクローディア姫やあたし達の仲間達と一緒に解決したの。」
「ちなみにその解決メンバーの中にはオリヴァルト皇子とオリヴァルト皇子の護衛役―――”帝国の双璧”と名高い”ヴァンダール家”のミュラー少佐も協力してくれたんだ。」
「ええっ!?」
「エ、エレボニア皇族の方が自らですか……」
「しかも”ヴァンダール家”って言ったら、ラウラの実家―――”アルゼイド家”と並ぶエレボニア帝国の武の名門
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