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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第30話
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Z組”の事は知っていたのよ。」
「それと、ケルディックの新領主のサフィナさんやレンからも君達が今バリアハートに来て”特別実習”をしている事を知らされているんだ。」
「――そしてメティ達が”遊撃士”として捕えられたお前達の仲間の救出作戦を手伝ってやると決めて、お前達に話しかけた訳だ!」
リィンの疑問にエステルとヨシュアはそれぞれ答え、メティサーナは胸を張って答えた。
「ええっ!?」
「わお。まさかこんな強力な戦力が助力を申し出てくれるなんて、ついてるね。」
メティサーナの話を聞いたエマは驚き、フィーは目を丸くした後口元に笑みを浮かべ
「ちょ、ちょっと待ってください。え、えっと……確か遊撃士は”報酬”を用意しないと”依頼”を請けてくれないと聞いていますが……」
「そ、その……私達、エステルさん達に報酬を払えるほど持ち合わせがないのですが……」
その時リィンが慌てた様子で尋ね、リィンの質問を聞いたエマは不安そうな表情をした。
「報酬の支払いに関しては心配いらないわ。民間人の緊急保護の報酬は遊撃士協会から支払われる事になっているのよ。」
「こういった救出や保護の依頼の報酬は本部の基金から出るし、場合によっては保護対象者の生活費も出るんだよ。それに何より民間人の保護は遊撃士協会の義務だから、見逃せないよ。」
「そのマキアスとやらも、遊撃士協会の保護対象―――”民間人”に入るから金の心配をする必要はないぞ。」
「太っ腹だね。」
「そ、そうなんですか……どうしますか、リィンさん?」
エステル達の説明を聞いたフィーは静かな口調で呟き、驚きの表情で聞いていたエマはリィンに判断を促し
「………………―――そうだな……こういうことに関しての専門家でもある遊撃士が手伝ってくれたら心強いし、何よりエステルさんはメンフィル帝国の貴族の爵位―――それも”侯爵”の爵位を持っているからな。さすがにメンフィル帝国の貴族――それもアルバレア公に次ぐ爵位の”侯爵”相手なら領邦軍も手も出しにくいと思うから、マキアスを確実に助ける為にもせっかくの申し出なんだから有難く受けておくべきと思う。二人ともいいか?」
リィンは考え込んだ後結論を出し、二人に尋ね
「私は勿論構いません。正直、私達だけでマキアスさんの奪還を実行するのには不安もありましたし……」
「ん。これで作戦成功率も大幅にアップだね。」
尋ねられた二人はそれぞれ頷いた。
「わかった。……という訳で少しの間ですが、よろしくお願いします。」
「オッケー!」
「了解。」
「大船に乗った気分でいるがよいぞ!」
「―――それで早速聞きたいのですが先程マ
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