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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第30話
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領邦軍の隊長を見つめ

「そ、それって……」

「本人達の言葉?」

エマは不安そうな表情をし、隊長の言葉がほぼ嘘だと確信していたフィーはジト目で尋ねた。

「さて、そのように伝言するよう公爵家より連絡があったのでな。言っておくが、お二人に会いにお館を訪ねても無駄だぞ。門前払いが関の山だろうからな。」

そしてリィン達は領邦軍の詰所から距離を取って話し合いを始めた。



「―――多分、昨日のうちから仕組まれていた段取りだろう。今朝、ユーシスとツーヤさんが実家にいきなり呼び出されたのも……」

リィンは考え込みながら自分の推測を口にし

「……お二人がいたらマキアスさんの逮捕を止められる可能性があったから……そういう事なんでしょうか?」

エマが続きを口にした後領邦軍の詰所を見つめた。

「それっぽい。ユーシスの証明を無視できない事は勿論だし、メンフィル帝国の貴族――それも”伯爵”の爵位を持っているツーヤの証明もさすがに無視できない上、下手に強気に出たらケルディックの二の舞になるだろうし。二人とも実家で動きを封じられてそう。」

二人の推測にフィーは頷いた後領邦軍の詰所を睨んでいた。



「ああ間違いないだろう……――もう昼過ぎだから一度ホテルに戻るとして……二人からの連絡が無ければ対応を考える必要があるな。」

その後リィン達はホテルに戻ったが、なんとホテルには領邦軍の兵士達がリィン達の部屋を調べていた。



〜ホテル・エスメラルダ〜



「ま、誠に申し訳ありません。何でも容疑者に関する調査を念のため行うとのことで……夕方には引き上げるそうですが……」

「そ、そうですか……」

「……ご迷惑をおかけします。委員長、フィー。とりあえず失礼しよう。」

「ん。」

「……はい。」

その後、リィン達は昨日のレストランなどにも顔を出してみたものの……やはり兵士が巡回に来ており、迷った結果―――職人通りにある宿酒場で今後の事を話す事にした。



〜職人街・宿酒場〜



「結局、マキアスが捕まったのは昨日の砦への侵入とは無関係……革新派の有力人物であるレーグニッツ帝都知事の息子を拘束するのが狙いなんだろう。色々な取引に使えるカードを手元に置いておく意味で。」

「……そのくらいしか考えられなさそうですね。で、でも……さすがに傷つけたりはしないですよね?」

リィンの推測を聞いたエマは頷いた後不安そうな表情で尋ね

「……どっかな。貴族派と革新派の対立はかなり深刻みたいだし。最悪、痛めつけるなりして、脅迫される可能性はありそう。」

「そんな……」

冷静な表情で答えたフィーの推測を聞き、表情
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