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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第29話
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を細めて執事を睨んで質問した。



「ユーシス様達の事は勿論承知しております。ですが今朝、公爵閣下がユーシス様をお館に呼ぶように仰られまして。ルクセンベール卿をお館に迎える理由は先月のケルディックの件を公爵閣下が改めて謝罪したいそうでして。それで参上した次第であります。」

「ち、父上が……?だが、昨日はそんな素振りをまったく見せなかっただろう!?ツーヤの件にしてもそうだ!あの場にツーヤもいた事は父上もその目で確認しているはずだ!」

執事の説明を聞いたユーシスは戸惑った後すぐに信じられない表情で尋ねた。

「公爵閣下のお言葉は絶対……私めは従うだけでございます。―――それに僭越ながら閣下にしても、昨日のやり取りを省みられた所があったのではないかと。」

「……あ……し、しかし……」

執事の指摘を聞いたユーシスは呆けた後戸惑いの表情で考え込んだ後マキアスに視線を向けた。



「―――行ってきたまえ。」

するとマキアスは眼鏡をかけなおして意外な事を口にした。

「戦術リンクを試すのは別に急ぐ必要はないだろう。」

「午前中は俺達だけでやるからユーシスは実家に戻るといい。ツーヤさんも、アルバレア公爵閣下が直々に謝罪したいみたいだし、ここは行って置いた方がいいかと。」

「ふふ、せっかくの機会ですし、ご家族でお話をするべきですよ。」

「だね。」

「お前達……」

「皆さん……」

マキアス達にそれぞれアルバレア公爵邸に向かうように言われたユーシスとツーヤはそれぞれ驚きの表情でマキアス達を見つめた。



「………………―――わかった。午後にはそちらに合流する。ツーヤも面倒と思うが、父上の要請に応えてくれないだろうか?」

「……わかりました。それではあたしも後でユーシスさんと一緒に皆さんと合流しますね。」

「俺達無しでは心許ないだろうがせいぜい頑張ってこなすがいい。」

「フン、言われなくても。」

「それじゃあ昼くらいにホテルのロビーで落ち合おう。何かあったらフロントに伝言を頼む。」

「わかった。―――戻るぞ、アルノー。」

「……公爵邸への案内、よろしくお願いします。」

リィンの言葉に頷いたユーシスは執事の方へと振り向き、ツーヤは執事に軽く会釈をした。

「かしこまりました。―――ご学友の方々、それでは失礼いたします。」

執事はリィン達に頭を下げた後ユーシスとツーヤと共にホテルを出て行った。



「――よし、それじゃあせいぜい頑張って依頼をこなして二人に楽をさせてやるか。」

「ふふっ、そうですね。それにしても―――」

リィンの提案に微笑みながら頷いたエマはリィン
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