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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第29話
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が!』そんな風に老師にも叱られたよ。」
「そうか……」
リィンの答えを聞いたユーシスは黙り込み、リィンも黙り込んだが
「ははっ……」
「ふふ……」
二人は互いに微笑み合った。
「―――未熟者同士なのはお互いさまというわけか。ああ……もう今日は寝よう。寝不足で力を出せなかったら他のみんなに悪いからな。」
「フン、女子3人はともかく、もう一人はどうでもいいが……実力を示せないのは不本意だ。とっとと寝るとしよう。」
「そうだな……おやすみ、ユーシス。」
「ああ、良い夢を。」
そして二人はそれぞれ眠り始め
「…………………」
リィン達に背を向けて起きているのがわからないように寝転んでいたマキアスは黙り込んだ後眠り始めた。
そして翌日。
5月30日――――
「―――ルーファス様よりお預かりしていた封書です。お受け取り下さい。」
翌日朝食を取り終え、ロビーに集まったリィン達はホテルの支配人から課題内容が書かれてある封書を受け取った。
「確かに。」
「ご苦労。」
「それでは私めはこれで……何かあれば申し付けください。」
そして支配人はリィン達から去って行った。
「さて―――どんな依頼を兄はまとめたことやら。」
「さっそく確認してみるか。」
ユーシスの提案に頷いたリィンは封書を開け、課題内容を確認した。
「昨日と同じく、バランスよくまとめて下さっていますね。」
「しかも数が昨日より少ないですし……もしかして気を使って頂いたのでしょうか?」
「ひょっとしたら……昨日の依頼のトラブルなんかも最初から見越してたのかもな。」
「貴族と平民の問題を僕達に示すためか……フン、さすがは貴族派きっての才子というところか。」
エマとツーヤの言葉を聞いたリィンとマキアスは推測し
「如才ない感じ。」
二人の推測にフィーは頷いた。
「……まあ、兄のことはいいだろう。期間は残り1日―――明日の朝にはトリスタに戻らなくてはならない。すぐにでも動いた方が―――」
そしてユーシスが提案しかけたその時
「―――ユーシス・アルバレア。」
「……なんだ。マキアス・レーグニッツ。」
マキアスがユーシスを見つめ、二人は互いに真剣な表情で見つめ合った。
「ARCUSの戦術リンク機能……この実習の間に、何としても成功させるぞ。」
「なに……?」
しかしマキアスの口から出た予想外の提案にユーシスは目を丸くした。
「……いくら君相手とはいえ他のメンバーが出来ていることを出来ないのは不
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