第34話
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「ご、ごめんね、レンちゃん。暗くならないうちにお家に帰るから。」
「うふふ、そうしてくれた方がレンや町の人達の心配事も少なくなるから助かるわ。」
そしてレンは微笑みながら自分達から去って行くルックとパットを見つめ、ルーク達と共に再び街を歩き始めた。
〜居酒屋・アーベント〜
「いらっしゃいませ〜。あれ?レンじゃない!それにルークさんも!」
ルーク達が昼食を取る為に居酒屋に入って席につくとルーク達に気付いた娘は驚いた様子で話しかけてきた。
「よ、エリッサ。」
「うふふ、久しぶりね、エリッサ。」
「よかった〜。やっと訓練が終わったのね。心配したよ〜。なかなか帰ってこないんだもん。あれ?エステルは??」
娘―――エリッサは二人の姿を見かけた後エステルがいない事に気付いて首を傾げた。
「エステルは今、仕事の関係で他の地方で働いているぜ。」
「そうなんですか……ちょっと残念です。ようやくエステルに会えるかな〜って思ってましたから。」
「そう言えばエリッサ。エステル、正遊撃士になってようやく仕事着でスカートをはくようになったのよ?」
「嘘!?あのエステルが!?どんな仕事着なのか凄い気になってきたよ〜!」
自分が知る限りスカートをはいた姿を見た事のない友人の心変わりにエリッサは驚いた後エステルの今の服装を思い浮かべた。
「うふふ、やっぱり恋をすれば例えエステルでも女の子らしくなったんじゃないのかしら?」
「エステルが恋!?相手はもしかしてヨシュア!?」
「ええ♪エステルは大好きなヨシュアを探す為にも今、頑張っている所よ♪」
「そっか〜。ヨシュアの事で心配していたけど、相変わらず前向きで安心したわ、さすがはエステルね。私も早くヨシュアが見つかるように女神にお祈りしているから、レン達も頑張ってね。」
「ああ。」
「ありがと♪」
「え〜と……そろそろ注文、いいか?」
レン達の会話に入れなかったフレンは気まずそうな表情でエリッサを見つめて尋ね
「あ、す、すいません!今、ご注文をお聞きしますね!」
フレンに尋ねられ、仕事中である事にようやく気付いたエリッサは慌てた様子で注文を取り、ルーク達は昼食を取って居酒屋を出た後いくつか依頼をこなしながら霧の状況を確かめ、町に戻るついでに実家に戻った。
その後ルーク達は霧の調査と依頼を片付けている途中にブライト家に顔を出してレナにお茶をご馳走してもらった後、仕事に戻り、溜まっていた依頼をある程度片付け、霧の調査を終えたルーク達はギルドに報告しに行く為にロレントに戻った……………
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