第34話
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どレン達に会いたかったのかしら?」
「そんな訳ねえだろうが。いきなり出てきたからびっくりしただけだろう。」
小悪魔な笑みを浮かべるレンの言葉を聞いた少年の一人―――ルックは呆れた表情で言ったが
「うふふ、確かにルックが最も会いたかったのはエステルだったものね。レンやお兄様しかいなくて、残念だったわね♪」
「なっ……!?ふざけた事、言ってんじゃねえ!」
(クク、バレバレだっつーの。)
レンにからかわれると顔を真っ赤にして声を上げ、ルックの顔を見たフレンは口元に笑みを浮かべていた。
「あれ……でも……ルックはエステルおねえちゃんを待ってたんじゃなかった?」
その時もう一人の少年―――パットが首を傾げて尋ね
「あら♪」
「ば、ばか!そんなこと言ってねーよ!」
パットの疑問を聞いたレンは小悪魔な笑みを浮かべ、ルックは焦った様子でパットを睨んだ。
「クスクス、今のパットの言葉、エステルに伝えたらエステルは何て言うでしょうね♪」
「ふ、ふざけた事言ってんじゃねーよ!それよりレン!今日こそ決闘だ!どっちが本当に強いのかハッキリさせるぞ!」
「ルックったら、相変わらず身の程知らずねえ?レン、もう正遊撃士になったのよ?」
「なっ!?」
「ええっ!?」
同年代の知り合いの少女が正遊撃士になった事に驚いた二人はそれぞれ声を上げて驚いた。
「レンの言う通りだぜ。レンが今服に付けている紋章を見て見な。」
「え?あっ!ルークお兄ちゃんと同じ正遊撃士の紋章だ……!」
「クッソ―!また先を越されたぜ!何でレンはよくて、俺達は遊撃士になっちゃ駄目なんだよ!?」
ルークの言葉を聞き、レンの服に付いている正遊撃士の紋章を見たパットは驚き、ルックは悔しそうな表情でレンを睨んだ。
「そんな事もわからないから、まだまだ貴方達はお子様なのよ。それよりもエステルから聞いたわよ〜?レンとお兄様が出張に行っている間に”翡翠の塔”に行って、さんざん町の人達に心配をかけた挙句、エステルやヨシュア、それにパパに助けてもらったんだって?」
「うっ………エ、エステルの野郎〜!余計な事をレンに吹き込みやがって……!」
「レ、レンちゃん………」
しかし小悪魔な笑みを浮かべるレンの口から出た自分達にとって図星となる話を出された二人はそれぞれ冷や汗をかいた。
「レンみたいに小さい頃から”一人前”になりたいのなら、まずは誰にも心配をかけさせない事ね。自分自身も守れないんじゃ、誰かを守る事なんてできないわ。これぐらいの話なら、貴方達でもわかるんじゃないの?」
「……ちっ………わ、わかったよ。決闘は今度にしてやらぁ!」
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