第33話
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〜リベール上空・定期船リンデ号〜
「ん〜!いい天気ねぇ。この分だと、ルーアン地方は絶好の観光日和じゃないかしら。」
「かもな。もっとも、今は観光以外で熱くなってるみてぇだが。」
「確かにそうね。ルーアン地方にとっては今後のルーアンの今後を左右する事になるものね。」
「観光以外?それにルーアンの今後を左右するってどういう意味??」
アガットとアーシアがふと呟いた言葉が気になったエステルは首を傾げて尋ねた
「市長選挙だ。逮捕されたダルモアの代わりに2人の候補が出馬したらしい。」
「ちなみに出馬したのは観光事業を推進しているノーマン氏と港湾事業の維持を訴えるボルトス氏よ。」
「へ〜、そうなんだ。確かにルーアンの今後を決める選挙だからルーアン地方は熱くなっているのね。」
二人の説明を聞いたエステルは納得した様子で頷いた。
「そういや、あの事件はお前らが事件解決したらしいな。後からジャンに聞かされたぜ。」
「あ、あはは……。うん、アガットが抜けてからヨシュアとクローゼでね。まあ、記者の人にも助けられたし、親衛隊が市長を逮捕したんだけど。」
「フン、自分の力だけじゃないと分かってるんならそれでいい。それにしても、あの制服娘がクローディア姫だったとはな……。城で聞かされた時には、さすがの俺もビビったぜ。」
「フフ、まさか一国の王女が学園に通っているなんて夢にも思わないものね。」
溜息を吐いて呟いたアガットの言葉を聞いたアーシアは微笑みながらアガットの意見に同意した。
「あはは……あたしも最初に知った時はホントに驚いたわよ。そういえば、オリビエもそうだけどクローゼとも生誕祭以来なのよね……。ううん、ティータと博士、アリエッタさん、それにジンさんやバダックさんとも……」
二人の話を聞いていたエステルは苦笑いをした後かつてクーデター事件時に力を貸してくれた仲間や知り合いの顔を思い浮かべた。
「ティータと爺さんなら俺の方から事情を伝えといた。お前たちのことをあまりにも心配しやがるからな。」
「そうなんだ……。ありがと、アガット。」
「ま、いずれ手紙を出すなり、直接挨拶に行くといいだろう。ジンとバダックのやつは、生誕祭のあとカルバードに帰っちまった。お前によろしくと言ってたぞ。」
「そっか……。挨拶くらいしたかったな。あれ?アリエッタさんは?」
アガットの説明を聞いていたエステルはアリエッタの話が出なかった事に気付いて首を傾げ
「あのシスターか。俺達が気付いたらいつの間にか姿を消してやがったんだよな……姫さんの話ではアリシア女王に挨拶をした後”上司”と合流して任務に戻る為に姿を消したらしいぜ。
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