第32話
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
めていた。
「はいはい、ケンカしないの。それじゃあ、あたしはアネラス達と組む事になるのか。訓練の成果、見せてもらうわよ。」
「はいっ。ふふ、久しぶりに先輩と組めて嬉しいなぁ。」
「うふふ、成長したレンの強さを見てビックリしないように心しておいた方がいいかもしれないわよ?」
「アンタの場合は本当にそうなっていそうだから洒落にもなっていないわ……ルークとフレンもよろしくね。”焔の剣聖”と”不屈”の力をみせてもらうわよ?」
レンの言葉を聞いて疲れた表情で溜息を吐いたシェラザードはルークとフレンに視線を向け
「ああ、こっちこそ”銀閃”の力、見せてもらうぜ。」
「よろしくな。」
視線を向けられた二人はそれぞれ頷いた。
「さてと、これでようやくこの問題はケリがついたが……。具体的にどういう風に各地を回るかってのが問題でだな。」
「エルナンさん。そのあたりはどうかしら?」
メンバーが決まり、エステル達はエルナンに今後の方針を尋ねた。
「そうですね……。当面は、忙しい地方支部の手伝いに行くのが良いでしょう。実は、ロレント支部とルーアン支部から応援要請が来ているんですが……」
「あちゃあ、さすがにロレントを留守にしすぎたか。ここは、アイナを助けるためにもあたしが行った方がいいのかな。」
「今までリッジ一人で頑張っていたんだから、俺達が先輩として助けてやらないとな。」
「うふふ、レンは”一応”後輩としてリッジお兄さんを助けないとね。」
「そうですね、私も賛成です。うーん、アイナさんに会うのは久しぶりだな〜。」
「ロレントか……クーデター事件時以降だから2ヶ月ぶりか。」
エルナンの説明を聞いたシェラザードはそれぞれの想いを抱えていた。
「だったら俺たちはルーアン支部に行くとしよう。エステル、アーシア。それでいいな?」
「うん、もちろん。ルーアン地方か……。みんな、どうしてるのかな。」
「フフ、そう言えばエステルにはルーアン地方に多くの知り合いがいるのだったわね?」
ルーアン地方にいる知人達の顔を浮かべているエステルを微笑ましそうに見つめていたアーシアは尋ね
「うん!マーシア孤児院の先生にクラム達……それにクローゼ達―――ジェニス王立学園の人達と知り合いだよ!」
尋ねられたエステルは嬉しそうな表情で答えた。
「各支部への連絡は私の方からやっておきます。それでは皆さん。気を付けて行ってきてください。」
そしてエステル達はそれぞれの地方に向かうために空港に向かい、それぞれの飛行船に乗ってそれぞれの目的地へと向かった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ