第32話
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ポーターだから遠慮しているのかしら?」
フレンに指摘するルークの言葉を聞いたアーシアは微笑みながらフレンを見つめた。
「実は、ルークさん達には、特別な任務に就いてもらうことになりましてね。そのために来てもらったんですよ」
「特別な任務?」
「あら。」
「『結社』の調査!?」
「そ、それってどういう……!?」
エルナンの口から出た予想外の話にレンは目を丸くし、エステルとアネラスは血相を変えた。
「調査と言っても、具体的に何かをするってわけじゃないわ。なにせ、実在そのものがはっきりしない組織だしね。」
「各地を回って仕事をしながら、『結社』の動向に目を光らせる……。ま、地味で面倒な任務ってわけだ。」
「まあ、要はいつも通り遊撃士としての仕事をするだけだな。」
「フフ、縁の下の力持ちが遊撃士の本分だしね。」
「ここまで言えばお前らが呼ばれた理由がわかるだろう?」
シェラザード、アガット、ルーク、アーシアは順に答えた後フレンはエステル達を見つめて尋ねた。
「な、なるほど……。でも、現時点ではそれくらいしか手はないのかも。それじゃあ、あたしたちに協力して欲しい事って……」
「ええ、ルークさん達のお手伝いです。二手に分かれて王国各地で情報収集するためにルークさん達には別々に行動してもらうのですが……。得体の知れない『結社』相手に単独行動は危険かもしれませんから。
エステルの疑問にエルナンは頷いた後真剣な表情で答えた。
「ちなみにどういう組み合わせで二手にわかれるのかしら?」
メンバーの編成が気になったレンはルーク達を見つめて尋ね
「シェラザードとアガット、フレンとアーシアはそれぞれ別々に組んで俺はその中の片方に入るな。」
ルークがレンの疑問に答えた。
「さて………どうでしょう。協力していただけませんか?」
「あたしはもちろん!元々、『結社』の動きについては調べるつもりだったから渡りに舟だわ。」
「うふふ、勿論レンも協力するに決まっているじゃない。」
「私も協力させてください。そんな怪しげな連中の暗躍を許しておくわけにはいきませんよ!」
「ありがとう、助かります。」
そして3人の力強い返事を聞いたエルナンはお礼を言った。
「さて、そうなるとチームの組み合わせが問題ね。あたしとしてはどちらのチームでもいいわ。」
「互いに面識はあるわけだしな。自分たちの適性を考えて3人で相談して決めてみろや。」
「うっ……。なかなか難しいこと言うわねぇ。アネラスさん、レン、どうしよう?」
自分達に判断を委ねられたエステルは呻き声を上げた後アネラスと
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