外伝〜動き始めた運命〜後篇
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〜エレボニア帝国南部・廃村〜
「あ………」
「どうやら小僧達が勝ったみてえだな。」
「ったく、とんでもない戦いだったぜ……正直、どいつもこいつも”化物”みたいな強さじゃねえか。」
戦いを見守り、ヨシュア達の勝利を見届けたジョゼットとドルンは明るい表情をし、キールは疲れた表情で溜息を吐いた。
「クク……ハハ……ハハハハハハッ!次はこの傷を癒してもっと強くなってから、貴様ら全員を血祭りに上げてやろうっ!ハーッハッハッハッハ!!」
その時全身から血を流しているバルバトスは狂気の笑みを浮かべて笑いながら暗黒に包まれようとし
「逃がすかっ!魔神剣・双牙!!」
暗黒に包まれようとするバルバトスを見たジューダスは剣と小剣をそれぞれ振るって衝撃波が発生させてバルバトスに命中させようとしたが、一足遅くバルバトスは暗黒に包まれ、姿を消した!
「き、消えた………」
「な、何だったんだ一体……?」
「とりあえずは危機が去ったって事でいいんじゃねえか?」
バルバトスが消える様子をジョゼットとドルンは呆けた様子で見つめ、キールは安堵の表情で溜息を吐いた。
「…………………」
「チッ、仕留め損ねたか。逃げ足が速いのも相変わらずだな。」
(坊ちゃん。とりあえず今は一体どういう状況なのか確認すべきでは?)
一方ソフィとジューダスはそれぞれの武具を収め
「…………………」
その様子を黙って見続けていたヨシュアは先程の戦闘で二人の戦闘力が自分が知る強敵達とも渡り合えるレベルだと瞬時に判断し、自らの”目的”を達成する確率を上げる為に二人に話しかけた。
「ジューダスさんにソフィさん、でしたね?先程のバルバトスという名の男との戦いでは本当にありがとうございました。援護するつもりが逆に助けられてしまいましたね。」
「ううん、貴方の加勢もすごく助かった。ありがとう。」
ヨシュアの感謝の言葉を聞いたソフィは首を横に振って答えた後微笑み
「フン、バルバトスに挑む等無謀としか言いようがないぞ。」
(またそんな事を………手伝ってくれたのですから、お礼ぐらい言ったらどうですか、坊ちゃん。)
ジューダスは鼻を鳴らし、ジューダスの腰の鞘に収めてある剣はジューダスだけに聞こえる念話を送った。
「……さっきの男―――バルバトスの事、貴方は知っているようだけど……あの男は一体何なの?」
「そうだな………奴を一言で言い表すなら、”英雄”を憎み、強者との戦いを楽しむ”狂戦士”だ。色々と理由があり、僕は仲間達と共に何度も奴と剣を交えた。状況から考えて死んだと思っていたのだがな………まさか生きているとは。」
「”
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