外伝〜動き始めた運命〜前篇
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は信頼はできる。上辺を取り繕われるよりはな。」
「……………………………」
キールの言葉を聞いたヨシュアは何も語らず黙り込んでいた。
「それに、おめぇには王国軍に追われていたところを助けてもらった借りもあるしな。そのクソナマイキな態度も少しは大目に見といてやらぁ。」
「……大目に見る必要はない。貴方たちを助けたのはあくまで利用できる駒が欲しかっただけだからね。貸しに見合う働きを期待させてもらうだけさ。」
「ぐっ、口の減らねぇガキだな。だがまあ、おめぇの提案は俺たちにとっても渡りに舟だ。せいぜい俺たちの方もおめぇを利用させてもらうぜ。」
「……それでいい。僕と行動するのはかなりの危険が付きまとう。その危険に見合うだけの協力はさせてもらうつもりだ。」
ドルンの挑発とも取れる言葉をヨシュアは淡々と答えた。
「ほ、ほんと可愛くないヤツ!なんでこんなヤツのことをあの時一瞬でも……」
「……?」
「なんでもないっ!不思議そうな目でボクを見るな!」
「どうどう、ジョゼット。ま、いずれにしてもお互いの目的を達成するまでは俺たちが仲間ってのは確かだ。よろしく頼むぜ、ヨシュア。」
妹の気持ちを察していたキールはジョゼットが怒る理由を苦笑いしながら見つめていたキールはヨシュアを見つめ、しばらくの仲間となるヨシュアを見つめて言い
「………………………………。わかった、よろしく頼む。」
ヨシュアは静かな表情で頷いた。
「ヘッ……。そろそろ出発するかよ?」
「ああ……戻ろう。リベールへ―――」
そしてヨシュア達がその場から去ろうとしたその時、周囲に光が走った!
「わっ!?」
「クッ!?」
「な、なんだ〜!?」
光に目が眩んだジョゼット達は驚き
「閃光弾か!?」
ヨシュアは警戒の表情で後ろへと跳躍した。そして光が晴れるとそこには燕尾がついた外套を身に纏い、紫色のツインテールの少女が褐色肌で服の上からも見える筋肉を持つ大柄な男性と互いの武器をぶつけて鍔迫り合いの状態になっており、更に少女の背後では漆黒の服と外套を身に纏い、ヨシュアよりも深い漆黒色の髪を持つ少年が地面に跪いていた。
「な、ななななななっ!?」
「お、おいおい、どうなってんだよ!?」
「一体どういう状況だよ、これは!?」
状況を見たジョゼット達は混乱し
「……………」
ヨシュアは双剣を構えて目の前の3人を警戒していた。
「クク、この俺と一人でまともにやりあえるとは面白いじゃねえか!ハハハハハハッ!!」
自らの得物である斧を持つ大柄な男性は凶悪な笑みを浮かべて笑い続け
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