外伝〜動き始めた運命〜前篇
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、クセのある連中ばかりが集まったものだ。」
今後リベールで暗躍するメンバーの顔ぶれを思い浮かべたロランス少尉は不敵な笑みを浮かべた。
「そういう君だって相当クセが強いと思うけどね。そういえば『彼』……行方をくらましたんだって?」
「………………………………」
カンパネルラからある人物の事がでるとロランス少尉は何も答えず黙り込み
「うふふ、愉しみだな。僕たち『執行者』の中でも隠密行動はピカイチだったしね。『剣帝』と『白面』相手にどこまで頑張ってくれることやら。」
「………………………………。所詮、何年も前に『結社』から足を洗った人間だ。大した脅威になるはずがない。」
楽しそうに語るカンパネルラとは反対にロランス少尉は目を伏せて答えた。
「いやいや。そんな事はないと思うよ。」
するとその時以前の学者風の服ではなく、まるで神父が身に纏っているような法衣にも見える白を基調とした服を身に纏ったヨシュアが失踪する原因となった人物―――ワイスマンが近づいてきた。
「やあ、カンパネルラ。わざわざご苦労だったね。見事、カシウス・ブライトを足止めしてくれて助かったよ。」
「うふふ、愉しい仕事だったよ。しかし、教授の計画書を拝見させてもらったけど……いやはや、ずいぶんと愉しいことを考えてるじゃない。」
「ははは、道化師たる君にそう言ってもらえるとは光栄だ。しかし、実際の計画ではもっと楽しんでもらえると思うよ。何しろ、今回協力してくれる諸君は皆、個人的な目的を持っている。私も、そしてこちらの彼もね。」
「……否定はしないさ。あなたの思わせぶりに仄めかされる筋合いはないがな。」
「やれやれ、つれない事を。」
あまり乗り気でない様子のロランス少尉の言葉を聞いたワイスマンは口から出た言葉とは裏腹に口元に笑みを浮かべていた。
「ふふ、なーるほど。色々と事情がありそうだ。まあいいや、教授の悪趣味はまはや芸術的とすら言えるからね。存分に楽しませてもらうよ。」
「フフ……。悪趣味とは聞こえが悪い。まあいい、心ゆくまで今回の計画を見届けるがいい。我らが『盟主』の代理としてね。」
「うふふ、任せておいてよ。執行者No.0―――『道化師』カンパネルラ。これより、使徒ワイスマンによる『福音計画』の見届けを始める。」
そしてカンパネルラはその場でうやうやしく礼をして、自分達の”組織”にとって重要な宣言をした。
〜同時刻・エレボニア帝国南部・リベール王国の国境線より約120セルジュ北部〜
「………………………………」
一方同じ頃、黒髪の少年が墓石の前で花束を抱え
「カリン姉さん……帰って
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