第45話
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ルは自分の両手を見た。
「………ハァ…………ハァ…………」
「ツーヤちゃん!?」
「そうだ……もう一人いたんだ……」
未だうなされているツーヤにクロ―ゼは駆け寄り、ヨシュアはどうするべきか考えていた。
「だったらあたしを含めて魔術を使える人がみんな試してみればいいじゃない。考えるのは後よ!」
「そうだね。プリネ、リフィア、エヴリーヌ。お願いしていいかな。」
エステルの意見に頷いたヨシュアはプリネ達を見た。
「うむ。」
「わかった。」
「私の魔力で命が助かるのならいくらでも供給をして差し上げます……!」
ヨシュアの言葉に頷いたリフィア達はそれぞれ順番にツーヤに魔力を供給した。するとリフィアとエヴリーヌは供給できなかったがプリネの魔力は供給できて魔力が供給され、回復して顔色がよくなったツーヤはミントと同じように規則正しい寝息をし始めた。
「スゥ………スゥ………ご……主人……様……」
「よかった……ありがとうございます、プリネさん……」
「いえ、力になれてよかったです。」
ツーヤも助かった事に安心したクロ―ゼはプリネにお礼を言い、お礼を言われたプリネは謙遜して答えた。そして今まで眠っていたダニエルとポーリィが目覚めた。
「「う、うん……?」」
「ダニエル、ポーリィ!目覚めたのね!どこか痛い所はない?」
目覚めた2人の子供にテレサは尋ねた。
「うん、さっきまで苦しくて痛かったけど今はへーき。」
「えへへ、なんだか暖かかったね。」
「良かった……。本当に良かったね……」
元気そうな2人の子供を見てクロ―ゼは安心した。
「そう言えば遊撃士のお二人はどうしてこちらに?私が目的でないとするとテレサさん達のお見舞いですか?」
「いえ、調査に来たついでにお見舞いに寄らせて頂きました。」
ティアの疑問にヨシュアは丁寧に答えた。
「調査に来たって……。あの火事を調べに来たんだろ?なにか分かったこと、あんの?」
「えっと……」
「何と言ったらいいのか……」
クラムの言葉にエステル達はそれぞれお互いの目を合わせて困っていた。
「ねえ、みんな。お腹は空いてないかしら?私、朝ゴハンを食べてなくて食堂で何か頼もうと思うの。ついでだから、みんなにも甘いものをご馳走してあげる。」
「え、ほんとぉ!?」
「ポーリィ、プリン食べたーい!」
エステル達の空気を読んだクロ―ゼは子供たちの関心を別に向けるために提案をし、ダニエルやポーリィはクロ―ゼの提案に喜んだ。
「で、でも姉ちゃん……」
「……………………。行きましょ、クラム。」
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