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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第45話
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を見て、不安そうな表情で尋ねた。

「いえ、今のお二人は健康そのものです。」

「じゃあ、どうしてミント姉ちゃん達がうなされているんだ!?」

ティアの答えにクラムは詰め寄った。

「クラム!恩がある方になんて口を聞くんですか!」

「あ………」

テレサに怒られたクラムはティアに詰め寄るのをやめて、気不味そうな表情をした。



「………話を続けます。確かにお二人は健康そのものですが……その前にテレサさんに一つお聞きしたいのですが。」

「なんでしょうか?」

「ミントさんにツーヤさん……2人は最近魔力を使うような事はしませんでしたか?」

「魔力を使うような事とは……?」

「簡単に言えば魔術を使う事です。手から火や水を出したりや風をおこしたりなど、そういった不思議な事を2人はしませんでしたか?」

「そんな事をしている事は見た事が……………あ………!」

「……どうやら、心当たりがあるようですね。」

ティアに尋ねられ少しの間考えていたテレサは声を出した。

「先生、ミントちゃんとツーヤちゃんは魔術が使えたんですか……?2人が”闇夜の眷属”である事は知っていましたが……」

テレサの様子が気になったクロ―ゼは尋ねた。

「あれ?そう言えば昨日はその2人は孤児院にいなかったわよね?」

「……あの時この子達はちょうどお使いに行っていましたから………それでクロ―ゼ、先ほどの質問に答えるけど、2人は今まで不思議な力を使ったりなんて事はしなかったわ。でも…………あの時………」

「………あの時とは?」

テレサの言葉が気になったヨシュアは尋ねた。



「………孤児院が火事になって逃げ場を失った時、天井から私やクラム達に火のついた屋根の瓦礫が落ちて来た時、それに気付いた2人は両手を上にかざしたんですが……その時、2人の全身が光り、両手から大きな光の玉のような物が出て来て落ちて来た瓦礫を破壊したんです。………そういえばその直後に2人は倒れたんです。あの時は煙を吸ってしまったせいかと思ったんですが……」

「やはりそうですか……このお二人が今うなされている原因なのですが……魔力の枯渇です。」

「魔力の枯渇……?それは一体何なのでしょうか……?」

ティアの答えにテレサは不安げな表情で尋ねた。

「魔力の枯渇とは体内にある魔力を使いきってしまうとよく起こる症状です。……軽い症状なら眩暈や気絶程度ですむんですが、重い症状だと最悪死に到ります……」

「そんな……どうにかならないのですか!?」

血相を変えたテレサはティアに詰め寄って嘆願した。

「……魔力が枯渇しているなら供給をして回復する事は無理なんで
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