第43話
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ッコ達にエステルは溜息をつきながら左胸に飾った準遊撃士の紋章を指差した。
「そ、それは……!?」
「遊撃士のバッジ!?」
「じゃあ、こっちの小僧も……」
3人は遊撃士の紋章に驚いた後、ヨシュアを見た。
「そういう事になりますね。」
3人に見られたヨシュアも同じように左胸に飾ってある遊撃士の紋章を指差して答えた。
(ど、どうすんだ?まさかこんなガキどもが遊撃士なんて……)」
(なあに、構うもんか!遊撃士とはいえただの女子供じゃねえか!)」
(ば、馬鹿野郎!見かけで判断するんじゃねえ!ついこの間、3人がかりで女遊撃士と戦ってのされちまったのを忘れたのか!?そ、それに何と言っても……”あの人”と同じなんだぞ!?)
一方、エステル達が遊撃士とわかったロッコ達は焦って小声でどうするか会話をして、ある決断をしてエステル達の方に向いて答えた。
「きょ、今日の所は見逃してやらあ!」
「今度会ったらタダじゃおかねえ!」
「ケッ、あばよ!」
捨て台詞を言ったロッコ達は逃げるようにエステル達から離れて去って行った。
「なんて言うか……。めちゃめちゃ陳腐な捨て台詞ね。」
「まあ、ああいうのがお約束じゃないのかな?」
去って行ったロッコを見てエステルとヨシュアは苦笑した。
「済まなかったね、君たち。街の者が迷惑をかけてしまった。申し遅れたが、私はルーアン市の市長を務めているダルモアという。こちらは、私の秘書を務めてくれているギルバード君だ。」
「よろしく。君たちは遊撃士だそうだね?」
「あ、ロレント地方から来た遊撃士のエステルっていいます。」
「同じくヨシュアといいます。」
「エステルさん達の修行の旅に同行させてもらっているプリネと申します。」
「……エヴリーヌ。」
「プリネの姉のリフィアだ。」
話しかけて来たダルモアとギルバートにエステル達は自己紹介をした。
「そういえば、受付のジャン君が有望な新人やサポーターが来るようなことを言っていたが……。ひょっとして君たちのことかね?」
「えへへ……。有望かどうかは判らないけど。」
「しばらく、ルーアン地方で働かせて貰おうと思っています。」
「ほう。ジャンとやらもわかっているではないか。」
ダルモアの言葉にエステルは照れ、ヨシュアは礼儀よく答え、リフィアは口元を笑みに変えた。
「おお、それは助かるよ。今、色々と大変な時期でね。君たちの力を借りることがあるかもしれないから、その時はよろしく頼むよ。」
「大変な時期……ですか?」
ダルモアの言葉が気になったヨシュアは聞き返した。
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