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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第10章 エル・ファシル掃討作戦 後編 A
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いかかる
私は真っ向から向かってくる曹長とつばぜり合いになる
かなりの豪腕だった
力負けしてはかなわんと思い横にさっと避ける
そのままついてきた曹長の足元を思いっきり蹴飛ばして転倒させその延髄へ一撃
彼の部下であろうか殺気だった隊員たちが一気に5人も向かってきた
そんなのでやられるほど私はヤワではないので
1人目を抜き胴
2人目は小手すりあげ面
3人目と4人目は流れで斜めに切り落とす
動きが私に追いついていない
そんなんでローゼンリッターは倒せないしやられる気がしなかった
5人目は一気に間合いを詰めて右大腿部に一撃を加えとどめを刺す
敵兵集団と間合いが開く
通路は病院内の無機質な通路で側面には扉もなければ伏兵の心配もなかった
私はブルームハルト大尉の真似をして
「我々はローゼンリッター連隊だ
貴官らの敵う相手ではない
直ちに降伏せよ!」
と言ったが奴らは逆上して
襲いかかってきた
内心これ以上の出血は無用と思っていたがやむをえなかった
帝国軍少尉を先頭に襲いかかってくる
当時の私より1、2歳年下の士官だった
おそらく幼年士官学校出の貴族の坊ちゃんかとも思い捕虜にして尋問しようと考えてからのトマホークを接触時にはたき落とした
そしてトマホークを向けて
「貴官は私の捕虜だ。
直ちに降伏せよ。」
と言ったが彼は私を睨みつけて言った
「我々は帝国軍人だ
死など恐れぬ
ここで殺せ!」
と言ってきたがこうなって殺すわけにはいかないので思いっきりトマホークの持ち手で彼の延髄部分を打って気絶させ捕虜とした。
そうこうしているうちに擲弾装甲兵の姿は消えただの肉片隣変わった彼らが転がっていただけであった
私はマリンチェ大尉に作戦完了を報告しシェーンコップ中佐の
「作戦完了」
を持って作戦は終了となった
中佐は本部で構えてるだけだったのでうずうずしてたらしく作戦完了を申告するときは装甲服まで着用していたのに残念そうだったと聞かされた。
人質は医療関係者・患者合わせて94人であったが、患者の高齢者2名が爆発のショックで心肺停止となって亡くなった以外は死者は居なかった。
この作戦と同時平行に進んでいた他の掃討作戦も順調に進み南部大陸の治安の安全は同盟軍によって再び確保されたのであった。
宇宙歴793年 3月23日 2100時のことであった。
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