第10章 エル・ファシル掃討作戦 後編 A
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そういうこともあったこの作戦の指揮官はワルター・フォン・シェーンコップ中佐となっていた!
正直、驚きであったが中佐の指揮であればなんでもうまくいくんじゃないかなんて思い始めた。
作戦開始前に作戦参加指揮官たちとの事前打ち合わせが行われた。
指揮官の陣容は以下の通り
奪還作戦指揮官 ワルター・フォン・シェーンコップ中佐
地下侵入作戦チーム指揮官 エーリッヒ・フォン・シュナイダー中尉
地上侵入作戦チーム指揮官 ユリカ・マリンチェ大尉(特殊作戦コマンドチームD指揮官)
作戦支援チーム指揮官 ベン・インスラン曹長
航空支援チーム指揮官 ジェシカ・ヒューズ少佐
そして交渉役 マースト・フォン・シュナイダー 帝国軍中佐
マリンチェ大尉は私の士官学校1期上の女性士官で顔は童顔なのに超が100個付くくらい怖い先輩である反面、情が厚く優秀な士官である。
中佐はどうやらいつもの調子で彼女に声をかけたらしいがのらりくらりかわされたらしい。
地下侵入作戦時に使う地下下水道設備は今日でも健在で侵入作戦にも役立つようであった
そして、作戦開始
まず、軽装甲車に搭乗した交渉役のマースト・フォン・シュナイダー帝国軍中佐が機関銃射撃用防盾からスピーカーを使って彼らに帝国語で呼びかける
「私は第24装甲擲弾兵大隊指揮官マースト・フォン・シュナイダー帝国軍中佐だ!
第2、9中隊の諸君につぐ
直ちに武装解除し捕虜を解放し相互交戦規定第91条に従い降伏せよ!」
帝国軍中佐が嘘をついているのは指揮幕僚課程の入試勉強をしたやつなら一発で抜けたはずだ。
第91条は降伏する側が作戦を通して攻められている時である。
つまり今回は適用されない
帝国軍は自らの意思でここに攻めにきているのだから
帝国軍中佐は事前会議の時に
「私は少々嘘をつきますのでご了承ください」
と流暢な同盟語でいってきた
そういうことだった
今立て籠もっている部隊はどうやら帝国軍中佐の部下であるようだ。
それゆえ捕虜になったとしても殺したくないのだろう。
さらに帝国軍中佐は呼びかける
「ハインリヒ・ユンケル中尉聞こえるか?
貴官の指揮下には何人の部下がいる?
貴官には年老いた母上が居たはずだ
彼女を残してヴァルハラへ行ったとしても貴官の父上がお許しくださらないだろう
よく貴官の父上が貴官のことを自慢の息子だと言って俺に自慢してたぞ
そんな貴官が親不孝なことをしていいのか?」
などなど個人へ呼びかけていることも聞こえてきた。
呼びかけ開始から10分後
我々は展開を完了した。
その後5分後
タイムリミットとなった
シェーンコップ中佐は本人もトマホークを持って戦えると思ってこっちにやってきたらしいがジャネット少将によって差し押さえられた
中佐が
「ショータイムだ
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