第10章 エル・ファシル掃討作戦 後編 A
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歳という驚異的な若さであった。
その後、リン・パオ特殊作戦学校長、特殊作戦コマンド司令部参謀長に昇格し長期にわたりその職にとどまり宇宙歴790年 少将昇進とともに特殊作戦コマンド副司令官に昇格した。
女性副司令官は彼女初であった。
そんな超スーパーエリート将官と私は作戦を練っていた。
ヘリの上から斥候小隊の狙撃手たちが内部の様子をうかがっている
今回は狙撃の機会がないためうずうずしているようだったが内部状況をリアルタイムで報告してくれるのでありがたかった。
何度かラペリング降下で強襲をかけたいと申告したが屋上のヘリポートに爆薬をしかけている帝国軍兵士が確認されているので実行不可能となってしまっていた。
そういうこともあって飛行しているのも燃料の無駄なので斥候小隊を残して臨時司令所に着陸した。
臨時司令所のテントに入るとそこには男女20名前後の特殊作戦コマンドの士官・下士官たちが作戦を立案したり指揮通信を行っていた。煙草の匂いが充満している。
その中に足を踏み入れ奥のデスクに座る少将のところへ向かう。
彼女のそばに特殊作戦コマンドの隊員が2名と擲弾装甲兵の装甲服を着用し、両手を後ろで縛られた帝国軍中佐がいた。
その帝国軍中佐は私がついこの間第91条に基づく捕虜にしたマースト・フォン・シュナイダー帝国軍中佐であった。
私はそれを思い出したついでに彼の名前の「フォン・シュナイダー」を思い出し一瞬私は動きが止まった
それに加え、彼が父に似ていたのである
戦死した叔父からもらった父と母の写真の中の父とそっくりであったのだった!
まさか、とおもったが…
少将が私に気づいて「中尉!」
と呼んだ
私は駆け足でそちらに向かう
少将に敬礼すると少将は
「新しい作戦が決まった。
今から説明する。そこに座れ」
そう言って説明が始まった
まず、この帝国軍中佐が立てこもる奴らに降伏を呼びかける。
それでうまくいったならそれでいいが、うまくいくわけがないのでそれを時間稼ぎとしてその間に地下の下水設備から3個小隊と特殊作戦コマンドチームFが、付近2箇所の商業ビルからそれぞれ1個小隊が先に地下の下水設備から侵入した部隊の手引きで侵入する。斥候・狙撃小隊は引き続きヘリの上から監視任務、重火器小隊は特殊作戦コマンドチームD、第3派遣群司令部付飛行隊とともに逃走する敵の頭を押さえる。
全部隊の装備はトマホーク並びにボウガンであった。
作戦開始は1430時とされた。
言い終わると少将は別件の奪還作戦のために別の士官を呼び寄せた。
この地区ではまだ帝国軍が立て籠もっている箇所が多かった。
通常部隊では絶対に対処不可能であったので特殊部隊や対テロ部隊、市街地戦部隊などが呼び寄せられていた。それも予備役部隊であろうがなんだろうが構わずだった。
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