第10章 エル・ファシル掃討作戦 後編 A
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この辺りでは2番目に大きな病院でここを奪還すれば今現在処理能力を超過する負傷者治療負担がかかっている小規模病院の負担を大きく軽減できることは明白であった。
病院の中には民間人医師・看護師など医療従事者が約20名入院患者が70名ほど逃げ遅れているといった状況だった。
立てこもる帝国軍の戦力は予測として装甲擲弾兵2個中隊程度。
帝国軍は解放条件も出さずただただ立てこもっており、われわれが突入すれば人質を全員殺すと脅してた。
そういったこともあり周囲は完全包囲しているものの突入できない状態であった。
銃器を使用させないためにゼッフル粒子を帝国軍は散布し狙撃も行えなかった。
そういうこともあって我々が呼ばれたということであった。
作戦該当空域まではすぐだったが突入命令が下令されるまで上空待機とのことであった。
この奪還作戦を総括していた統合作戦本部特殊作戦コマンド副司令官ジャネット・ギブソン少将と突入の機会をうかがう。
このジャネット・ギブソン少将は士官学校卒業してから実に30年近く特殊作戦畑を歩んできた非常に優秀な女性将官だ。
少し、彼女について紹介しておこう。
彼女は宇宙歴771年同盟軍統合士官学校を次席卒業
その後リン・パオ特殊作戦学校への選抜で同盟軍初の女性首席合格、卒業を成し遂げる。
宇宙歴773年特殊作戦コマンドAチーム指揮官へ抜擢
フェザーン、帝国領内での暗殺作戦へ従事、成功すること実に300回以上
少尉任官からものの4年で少佐昇進
中央情報局特殊作戦部へ異動
そこでおもに帝国領内への侵入偵察作戦を指揮
2年後中佐昇進
特殊作戦コマンドへ戻りVチーム指揮官へ任命
Vチームは通常欠番とされている
このチームは基本的に臨時編成されるもので何か選りすぐりの作戦メンバーでなくては達成不可能作戦決行時に招集、編成される。
彼女はそこで同盟軍特殊作戦史上最高の戦果を挙げる
それは今日でも機密情報とされているため詳しくは書けないが、当時の帝国内で貴族間争いで国家官僚事故死や暗殺が相次ぎ特に同盟での事務次官級の高級官僚の暗殺が多発した。
まあ、そういうことである。
そのことから自由戦士勲章を受勲している
しかし、このことが公表されるのは同盟が崩壊した時に帝国軍が行った情報開示されるまで国家機密の一つであった
この後前線に出るのを嫌がった軍上層部によって士官上級課程へ入ってその修了3年後29歳で大佐に昇進したスーパーエリートである。
その後特殊作戦コマンド司令部戦略部長、統合作戦本部長付補佐官、国防委員長補佐官などを歴任し特殊作戦コマンド司令部作戦部長の時に国内の帝国軍スパイ一掃作戦:「ゼウスの雷槍作戦」で国内に潜伏した帝国軍スパイ、内通者、特殊部工作部隊の掃討作戦を立案、指揮したことから准将に昇進。この時31
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