奈良最強の選手
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子監督は一言、言い切る。
「それは判断を誤ったわね」
「…………」
そんな俺と瞳子監督の言い合いを見た壁山が呟く。
「ら、雷藤さん相手に…容赦ないッス」
瞳子監督は今度は軽いため息をして話す。
「いい?私たちが旅に出た理由は何かしら?」
風丸がその言葉に反応して呟く。
「それは地上最強のメンバーを集めることで…」
「そうよ。当然この奈良にも隠れたサッカーの強者がいるはず。中には地元では知らない者がいない程、有名な選手もいるでしょうね」
その言葉を聞いた円堂は手をポンと叩き話し出す。
「そうか!そいつをメンバーにして連れて行けば…!」
「もしかして、話を聞いてくれるかもッス!」
「で、でも…そんな選手の居場所なんて、どうやって調べるでやんす?」
「それには及ばないわ。響木監督がこの奈良の選手リストをファックスで送ってくれたわ」
「選手リスト?」
「これから旅をする中で、貴方達は沢山の選手に出会うはずよ。響木監督に連絡したい時は、そこの窓際にある通信機を使って頂戴」
俺は円堂が貰った選手リストに目を向け、円堂に話し掛ける。
「取り敢えずはその選手リストに目を通してみようぜ」
俺たちがそのリストに目を配ると、驚きの名前があった。
「お、おいおい。マジかよ」
俺は知らず知らず呟く。
「えっと、なになに…。奈良市街区の桜の木の下によく現れる…だってさ」
「なかなか洒落てるな、あいつ…。円堂…行ってみようぜ」
「ああ!こいつが仲間になれば百人力だぜ!!」
「まあこいつが奈良最強の選手って言われても疑わねぇな」
そして俺たちは市街地の桜の向かった。
俺たちが市街地に到着し、桜のもとに向かって行くと満開の桜の下で寝転がっている人が居た。
俺が桜に近付くと、俺に気付いたのか男は俺を振り向いた。
「ん?君は…雷藤?」
「ああ。最近会ったのに久し振りに感じるな…。なあ黒薔薇?」
そう奈良最強の選手と呼ばれていた選手は、フットボールフロンティアで世宇子中との死闘後に最強の敵ナイトメアとして現れた、ナイトメアキャプテンでエースストライカーの黒薔薇 咲夜だった。
「一体奈良まで何しに来たんだい?」
「エイリア学園のことは知っているよな?」
「勿論さ。学校を破壊しまくるイカれた奴らだろう?」
「…ああ。知っているなら話は早い。奈良最強の選手と言われているお前の力を貸して欲しいんだ」
「ふうん。俺が雷門にねえ。面白い提案だな」
円堂は考える黒薔薇にさらに話す。
「黒薔薇!お前の力があればエイリア学園を倒すことが出来るかもしれないんだ!」
黒薔薇は腕を組んで
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