第31話
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ーブメントをどう使いこなすか知りたかったからあのタイミングで現れたってわけさ。」
整備士がエステルの想像通りの答えを答えた。
「まったくもう……。みんな用意周到すぎですよ。でも、結局のところ騙された私たちの負けかなぁ?」
「うーん、悔しいけどそうかも。落ち着いて考えれば不自然な所はかなりあったし……。まだまだ修行が足りないなぁ。」
「うふふ、最初からお芝居だって気付いていないレンもまだまだね。」
「ふふ、そう落ち込むことはない。グラッツも言っていたが、今回は君たちの実力を試すよりも危機的状況を体験して欲しかった。そういう意味で演習は大成功だ。」
落ち込んでいるエステル達をクルツは励ました後、表情を戻してアネラス達の名を呼んだ。
「では改めて……アネラス・エルフィード。」
「あ、はいっ。」
「エステル・ブライト。」
「……はい!」
「レン・ブライト。」
「はーい!」
「これをもって、本訓練場における総合強化訓練の全過程を終了する。この3週間、本当にご苦労だったね。」
「そ、それじゃあ……」
「もう明日には……?」
「ようやくリベールに帰れるわね♪」
クルツの説明を聞いたエステル達は期待の表情でクルツを見た。
「すでにリベール行きの定期船のチケットは取ってある。もう今夜は何も起こらないから3人とも、ゆっくり休んでくれ。」
「うふふ。打ち上げと、送別会を兼ねて今夜はご馳走にしなくちゃね♪」
こうしてエステル達はル=ロックルでの訓練を終えた……………
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