第30話
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宿舎に戻ったエステル達は夕食をとった後すぐにベッドに入り、寝始めた。
〜ル=ロックル宿舎・深夜〜
レンがパジャマを着て、ベッドの中でぬいぐるみを抱いて寝ていると、銃声やアーツの発動音らしき音が何度も聞こえて来た。
(――――敵襲!?)
異変に気付いたレンはすぐに起き上がって普段の服装に着替えた後素早く装備やオーブメントを確認し、部屋を出ると同時に隣の部屋からは武装したアネラスが出てきた。
「レンちゃん!レンちゃんも異変に気付いたんだね!?」
「ええ、後はエステルだけね。」
互いの顔を見合わせて頷いた二人はエステルが泊まっている部屋の扉を叩いた。
「……エステルちゃん!起きてる!?」
「敵襲よ、エステル!」
「アネラスさん!?それにレン!?やっぱりこの銃声って……!」
二人の声を聞き、既に起き上がって支度をしているエステルは血相を変えながら尋ね
「よかった!起きてたんだね!さあ、早く支度をして!」
「理由はわからないけどここを襲撃しているみたいね。多分、クルツお兄さんが応戦しているでしょうから、レン達も早く援護に行くわよ!」
「わかった!」
そしてエステルと合流したアネラスとレンは急いで階段を降りた。
「クッ……これでしばらくは……」
レン達が1階に降りると正面の入口から入って来た後鍵をかけたクルツが崩れ落ちた。
「だ、大丈夫ですか!?」
「た、大変っ!腕にケガをしていますよっ!」
「大丈夫……。ただのかすり傷ですから……。それよりも……敵の侵入を防がないと……」
管理人や整備士はクルツの怪我を見て表情を青褪めさせ
「ク、クルツさん!?」
「せ、先輩!?ケガをしたんですか!?」
「A級正遊撃士がケガをするなんて……それ程相手は手強いのかしら?」
2階から降りて来たエステルとアネラスは血相を変え、レンは真剣な表情で未知の敵の強さを考え込みながら尋ねた。
「エステルちゃん!アネラスちゃん!レンちゃん!」
応援が来た事に管理人は表情を明るくし
「すまない、油断してしまった……。見ての通り、武装した集団がこの建物を襲撃しているようだ……。3人とも迎撃に協力してくれ……」
「りょ、了解!」
「わかったわ。」
「そんな……。先輩に手傷を負わせるなんて……。誰が襲ってきたんですか!?」
クルツの頼みにエステルとレンはそれぞれ頷き、アネラスは敵の正体を尋ねた。
「先ほど少しやり合ったが……。あの格好は……おそらく『猟兵団』の一派だろう……」
「猟兵団って……あの百戦錬磨の傭兵た
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