第28話
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の。それにレンの言う通り、あんた、いっつもスパッツばっかりはいているんだから、これを機に少しは女の子らしくスカートをはきなさい。」
「そうね。エステルったら私が買ったスカートを全然はかないから、貴女の為に買ったのにレンが貴女の代わりにほとんどはいていたのよ?」
「どれも素敵なスカートだったのに、エステルったら本当に勿体ない事をしているって、レン、エステルのお古だけど新品同様のスカートをはいていていつも思っていたわよ?」
「う”っ………ス、スカートか〜。」
他の女性達に指摘されたエステルは自分が苦手としている服装を自分が身につけている姿を思い浮かべて嫌そうな表情になり
「どうやら話が長くなりそうだから、男の俺達は退散するか。」
「ああ。女って服の話になるとスゲー長くなるもんな……」
その様子を見たカシウスとルークは席から立ち上がった。
〜ル=ロックル・宿舎〜
「なるほど……。その服って、シェラ先輩のお祝いプレゼントだったんだね。いいな〜。可愛い服を買ってもらえて。」
「うふふ、以前と比べると大違いね。」
事情を聞き終えたアネラスの感想にレンは口元に笑みを浮かべて頷き
「う、うーん……。丈夫な生地を使っているし、動きやすくっていいんだけど……。こういう女の子っぽい服ってあたしには似合わないかも……」
普段着なれていない服装―――上には肩当てが付いた白いジャケットを身に纏い、下には太腿が僅かに見えるくらいまで覆っている橙色のスカートを身に纏うにエステルは戸惑っていた。
「とっても良く似合ってるってば。それに遊撃士でも女の子にオシャレは必要だよ。否、遊撃士だからこそオシャレには気を使わなくちゃ!そう、例えばそこのレンちゃんのように!」
「うふふ、遊撃士である前に一人のレディなのだから、オシャレをするのは当然ね。」
真剣な表情で自分を見つめて称えるアネラスに気を良くしたレンは笑顔で答えた。
「ア、アネラスさん?」
「そうだ、エステルちゃん。リボンとか付けてみる気ない?すごく似合うと思うんだけどなぁ。」
「そうね。元々顔はママ似だから、もっとオシャレをすれば別人のように素敵なレディになると思うわよ?後はそのそそっかしい所がなくなれば完璧だけど……まあ、世の中にはエステルみたいなドジッ娘がいいって人もいるから、あえて治す必要はないかもしれないわね。」
「うんうん、レンちゃん、わかっているね!」
小悪魔な笑みを浮かべるレンの意見にアネラスは嬉しそうに頷き
「誰がドジッ娘よ!?それより……前々から思っていたんだけど、アネラスさんって可愛い物が凄く好きでしょ?」
エステルはレンを睨ん
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