第28話
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もお疲れ様。」
そしてレンはその場から去って行き
(……………まさかかの”D∴G教団”による被害者が”儀式”で得た力―――”グノーシス”を存分に活用して市民を守る為に使う事になり、今では遊撃士協会にとっては未来を期待されている存在になるとは………これも女神が決めた運命の悪戯か?)
去って行くレンの後ろ姿をクルツは重々しい様子を纏って見つめていた。その後他の場所で訓練していたエステルやアネラスと合流したレンは宿舎で朝食を取り始めた。
〜ル=ロックル・宿舎〜
「はあ……。けっこうお腹いっぱい。訓練前にこんなに食べたらまずいような気がするけど……」
「相変わらずエステルは後先考えてないわねえ。それで訓練の時に戻したりしたら、レディとして失格よ?」
満腹になり、後の事を考えたエステルは苦笑し、レンは呆れた表情で溜息を吐いた。
「うっさいわね!というか、食後にそんな話をする方がマナー違反と思うんだけど!?」
「まあまあ、管理人さんの料理ってホントおいしいからお腹いっぱいに食べるのも仕方ないよ。でも、訓練と違って途中でバテるわけにもいかないし、ちょうどいいんじゃないかな?」
「うん、確かに。やっぱりスタミナは基本よね。それにしても……。ここに来てからもう3週間か。正直、あっという間だったな。」
「ふふ、エステルちゃんとレンちゃん、ものすごく頑張ってたもんね。私も一緒に訓練しててホント、いい刺激になったよ。」
「えへへ……。そう言ってもらえると嬉しいな。」
「うふふ、レンは結構楽しませてもらえたわよ?」
アネラスに褒められたエステルは照れ、レンは微笑んでいた。
「でも、クルツさんが訓練教官として来てくれたのも驚いたけど……。まさかアネラスさんがあたしと同じ訓練を受けるとは思ってもみなかったわ。」
「んー、私も正遊撃士になってから半年くらいの新米だからねぇ。シェラ先輩からエステルちゃんとレンちゃんの話を聞いて渡りに船だと思ったんだ。前々からこの訓練場のことは先輩たちに聞いて興味があったし。」
「そっか……。でも、こんな場所があるなんてギルドも結構大きな組織なのね。最初、父さんたちから話を聞いたときはあまりピンとこなかったんだけど………」
アネラスの話に頷いたエステルは自分とレンがル=ロックルに来た経緯を思い出した。
〜2ヶ月前・ブライト家〜
「―――言ったように、もう俺はお前を止めるつもりはない。だが正直、今のお前の実力では結社の相手はあまりにも危険すぎる。そこでエステル……『ル=ロックル』に行ってみないか?」
「『ル=ロックル』?」
カシウスの口から出た知ら
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