第42話
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イ!」
「ふふ、いい子ね。」
「す、すごい。その子と喋れるの?」
ジークと会話している風に見えるクロ―ゼを見てエステルは驚いた。
「さすがに喋れませんけど、何が言いたいのかは判ります。お互いの気持ちが通じ合ってるっていうか……」
「ほえ〜……」
クロ―ゼの言葉にエステルは感心した。
「相思相愛ってわけだね。」
「はい。」
ヨシュアの言葉をクロ―ゼは否定せず頷いた。
「こんにちは、ジーク。あたしエステル、よろしくね♪」
「ピュイ?……ピュイ―――――ッ」
ジークに話しかけたエステルだったがジークは飛び立って行った。
「ああっ……。しくしく、フラれちゃった。」
「はは、残念だったね。」
「いいもん。あたしにはパズモ達がいるんだから、悔しくなんてないもん!」
ヨシュアの言葉にエステルはすねながら答えた。
「あの……そのパズモという方はエステルさんのお知り合いか何かですか?」
エステルの言葉が気になったクロ―ゼは尋ねた。
「あ、そうだね。見て貰えばわかるわ。……パズモ、サエラブ、テトリ!みんな、出ておいで!」
エステルは自分に同化している精霊達や幻獣を呼んだ。呼ばれたパズモ達はエステル達の前に姿を現した。
「え!?これは一体……!」
初めて見る召喚されたパズモ達の姿の現れ方を見てクロ―ゼは驚いた。
「えへへ……この子があたしが小さい時からずっといっしょにいてくれている友達のパズモよ!」
(よろしくね。)
「えっと……もしかして、妖精……なんですか?」
クロ―ゼはパズモを見て驚いた表情で尋ねた。
「うん。と言ってもこの世界の精霊じゃないよ。パズモもそうだけど、こっちのサエラブやテトリもみんな異世界に住む幻獣や精霊なんだ!」
「まあ……!そうだったんですか!異世界に住む種族と言えば”闇夜の眷属”しか知りませんでしたが、そのようなお伽噺でしか出てこない存在もいたんですね……!」
「あはは……そんな風に言われると照れちゃいます。」
(フン、くだらん。)
自分達の存在を感動しているクロ―ゼを見てテトリは照れ、サエラブは興味なさげに鼻をならした。
「えっ……今の声は……!?」
クロ―ゼは頭に響く初めてのサエラブによる念話に驚いて辺りを見回した。
「あ、そうか。クロ―ゼさんは念話の事を知らないんだったわね。」
念話に驚いているクロ―ゼにエステルが説明した。
「……そうなんですか。口にすることもなく、お互いの気持ちを伝えあうなんで素敵ですね……!私もエステルさんのようにジークと直に話してみたいです。」
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