第40話
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が自分の事を忘れていた事に怒った後、以前かつての主に会いに行った時主の従者は自分の事を覚えていたが、肝心の主は忘れていた事を思い出していじけた。
「……そう言えば、そんな奴いたね。」
「おお、セリカの使い魔のユイチリか!久しぶりだな。なぜ、こんな所にいる?」
「…………その………森出です。」
少しの間いじけていたテトリだったが、リフィアの疑問に言いにくそうに答えた。
「森出?何それ??」
テトリの言葉がわからずエステルは首を傾げた。
「あなた達人間にわかりやすくいうなら、家出です。」
「家出〜!?なんでそんな事したの??」
テトリが説明した言葉の意味がわかったエステルは声を上げて尋ねた。
「聞いて下さいますか!みんな、酷いんですよ!私の初めてを奪ったご主人様は邪龍との戦いが終わって、力を失くしてしまったので契約を解除しのですが、久しぶりに会いに行ってみたら完全に私の事を忘れているし、山の主様は力が戻ったというのに何度も勝手に許可もなく私に憑依するし、あげくリタさんやナベリウスさんは私の死後、冥き途の門番にするとか私の意思も聞かず面白半分で提案するんですよ!?しかもタルタロス様まで2人の提案に賛成してましたし!いくら温厚な私でも怒るし、傷つきます!……だから傷心を癒す旅代わりに住んでいた森を出て、監視の目を苦労して掻い潜って山の主様の影響もない木々が噂していた異世界に来たんです!」
「あはは……よくわからないけど、色々あったみたいね……」
勢いよく事情を話すテトリを見て、エステルは苦笑いをした。
「……ハァ……ハァ……」
「!?どうしたの!?」
元気に見えたの急に顔色を悪くして崩れ落ちたテトリを見てエステルは駆け寄って声をかけた。
「……やはりこの世界の魔力と合わなかったようですね……特に世界の魔力で存在を保っている精霊がこの世界で生きるのは厳しいのに戦闘をして、さらに力を使ってしまったようですね……エステルさん、まず魔力を供給してあげましょう。」
「う、うん!」
倒れたテトリを見て原因がわかったプリネの答えにエステルは頷いて、プリネと共に自分の魔力を供給した。
「フゥ……助かりました……ありがとうございます。」
魔力が供給され、力が戻って顔色が良くなったテトリは立ち上がってお礼を言った。
「気にしないで。困った人を助けるのがあたし達、遊撃士の仕事なんだから!それよりこれからどうするの?」
「はい。…………あの、もしよろしければ私をエステルさんの使い魔にしてくれませんか?」
「へ!?」
「ほう、何故じゃ?お前はセリカに仕えていたのではないのか?」
テトリ
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