第38話
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らし、荷物を置き始めた。しばらくすると副長が食事を持って来てえ、エステル達は関所の兵士達に出される食事をたっぷりと堪能した。
「は〜、お腹いっぱい。期待しないでとか言ってたわりには、かなり美味しかったと思わない?」
「うん。デザートもあったから、果物も出てそれも甘くて美味しかったから、エヴリーヌも驚いたよ。」
「そうだね。軍で出る食事とは思えないな。」
「ええ、普段の食事とほとんど変わりなくて私も驚きました。」
「ふむ。兵士達のことを考えるのも皇族としての務め……我が軍の食事も改正する必要があるかもしれんな。」
「ちょっと失礼するぞ。」
夕食の感想をそれぞれ言っているところに、副長が入って来た。
「あ、副長さん。すっごく美味しかったわよ♪」
「ご馳走さまでした。」
「美味しかったよ、ありがとう。」
「うむ、普段の食事と変わらぬ美味な料理であったぞ。」
「美味しい料理をありがとうございました。」
副長を見て、エステル達はそれぞれお礼を言った。
「お粗末さま。口に合ったようで何よりだ。ところで……もう1人客が来たんだが、相部屋でも構わないかい?」
「来客……こんな夜中にですか?」
副長の言葉にヨシュアは首を傾げた。
「ずいぶん度胸があるヒトねぇ。あたしたちは構わないけど?タダで泊めてもらってる身分だし。」
「そう言ってくれると助かるよ。ま、嬢ちゃんたちの同業者だから気兼ねする必要はないだろうけどな。」
エステルの答えに副長は笑って言った。
「え?」
「同業者?」
「フン……どこかで見たような顔だぜ。」
エステルやヨシュアが首を傾げている所、部屋に新たな客――なんとアガットが入って来た。
「あら……」
「む?どこかで見た顔だな?」
「…………ふわぁ〜あ……………」
「あ、あんた……」
「『重剣のアガット』……」
アガットの姿を見てリフィアは首を傾げ、エステルやヨシュア、プリネは驚いた。アガットに興味がないエヴリーヌは欠伸をして、眠そうにしていた。
「なんだ、知り合いだったのか。ところで、アガット。お前さん、メシはどうする?」
驚いているエステル達を見て顔見知りと判断した副長はアガットに尋ねた。
「いや、せっかくだがさっき喰っちまったばかりだ。寝床を貸してくれるだけでいい。」
「わかった。ベッドは適当に割り振ってくれよ。それじゃあ、おやすみ。」
アガットの答えに頷いた副長は部屋を出た。
「さてと……オッサンの子供たちだったか。それにメンフィルの貴族共も。何だってこんな場所に泊
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