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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第28話
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、ユーシスの言葉を聞いたリィン達はユーシスに注目した。

「ユーシスさん……」

「おそらく今回のB班はベストを尽くせる状況だろう。だが、俺達A班は今日一日ベストを尽くせたか?手配魔獣との戦いもそうだが、それ以外の依頼についても。」

「……むう。」

「……確かにそうですね。」

ユーシスの指摘を聞いたフィーは頬を膨らませ、ツーヤは静かな表情で頷き

「…………………」

マキアスは真剣な表情でユーシスを見つめていた。



「実習は残り1日……何とか建て直すしかないだろう。それに、俺達自身の問題以外に難しい状況が見えてきたのも確かだ。」

「そうですね……」

リィンの言葉にエマは貴族の横暴さの問題やオーロックス砦で見た過剰とも思える戦力の増強を思い出して頷いた。



「クロイツェン州での増税に領邦軍の大規模な軍備増強……―――まさか関係がないとは言わせないぞ?」

「別に否定はしない。だが―――問題の根幹は革新派と貴族派の対立にある。今日見た重戦車”アハツェン”など、正規軍がどれだけ配備していると思う?」

責めるような視線のマキアスの問いかけにユーシスは頷いた後尋ね返し

「そ、それは……」

尋ね返されたマキアスは正規軍の数を考え、正規軍が圧倒的に戦力が勝っている事を口にし辛く口ごもった。



「100台や200台じゃなかったと思う。」

「正規軍の数を考えれば1000は軽く超えているでしょうね……」

フィーの推測にツーヤは頷き

「そう、帝国正規軍は強大だ。大陸でも最大級の戦力を保持していると言えるだろう。その七割を掌握する”鉄血宰相”に貴族連合がどう対抗するか……」

「だからこその領邦軍の軍備増強ですか……」

二人の推測に頷いたユーシスの言葉を聞いたエマは複雑そうな表情をした。



「……同じ帝国内なのに不毛すぎるとしか思えないな。」

「……そちらはどうなのだ?」

リィンが疲れた表情で呟くとある事が気になったユーシスはリィンを見つめて尋ね

「え……」

「―――あくまで噂程度しか聞いていないが、メンフィル帝国の領土はあまりにも広大でゼムリア大陸全土にも匹敵すると聞く。エレボニア帝国ですらこの状況なのだから、エレボニア帝国より領土を持つメンフィル帝国も様々な問題を抱えていると思うが。」

「まあそうだね。今日会った竜騎士軍団の団長だっけ?妾の娘なのに、軍の上層部という地位についているし、妾の娘である事も全然隠していないなんて、普通に考えたらおかしいよ。」

「ユ、ユーシスさん、フィーちゃん……」

「二人ともよくもまあ、そんな聞き辛い事を平気で聞けるな。」

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