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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第28話
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広場・レストラン”ソルシエラ”〜



「……ふう、いい風だな。」

「ふふっ、お料理もとても美味しかったです。」

「初めて口にする味でしたけど、とても美味しかったですね。」

「満足、満足。」

食事を終えたマキアス達はそれぞれ一息つき

「さすがに貴族の街で繁盛しているレストランだな。ユーシスの行きつけだっけ?」

リィンはレストランの味に感心した後ユーシスに尋ねた。



「ああ……昔から良くしてくれてな。ここの味で育ったようなものだ。」

リィンに尋ねられたユーシスは昔を懐かしむかのような表情で答えた。

「フン、さすがに贅沢だな。……まあ、ここの料理が美味しかったのは認めるが。」

ユーシスの話を聞いたマキアスは鼻を鳴らした後ジト目になり

「美味しいだけじゃなくてなんかあったかかったかも。」

「そうですね、こういう店にしては食材のバランスもいいですし……ユーシスさんの健康のことを気遣っているような気がします。」

「それになんというか……あくまであたしが感じた事ですが料理に家庭の雰囲気もありましたね。」

「ああ……そうなんだろう。…………………」

フィーやエマ、ツーヤの意見を聞いたユーシスは頷いた後黙り込んでいた。



「し、しかしB班の方は今頃どうしているんだろうな?」

その場に静寂が訪れた後、雰囲気を変える為にマキアスが呟き

「はは、ちょうど先月も同じようなことを話したっけ。メンフィル帝国領のセントアーク市か……同じように頑張ってると思うけど。」

マキアスの言葉を聞いたリィンは苦笑した後、B班のメンバーの顔触れを思い出しながらB班の様子を思い浮かべた。



「そう言えば……リィンさんは先月、ケルディックに行ったんでしたよね。」

「ああ、ちょうど食事時にB班の話をしてたんだ。そっちの方はどうだったんだ?」

「そ、それは……」

リィンの質問を聞いたマキアスは言い辛そうな表情をし

「……とてもこんな普通の雰囲気じゃなかった。あの時のことを考えると今回はかなりマシだと思う。」

「フィ、フィーさん。」

フィーの答えを聞いたツーヤはフィーが遠回しにマキアスとユーシスが原因である事を口にしている事に気付いて冷や汗をかいた。



「そ、そっか。」

一方リィンは苦笑しながら頷き

「……まあ、そうだな。」

原因の一人であるマキアスは複雑そうな表情をし

「ふふ、今回のレポートはちょっと気が楽かもしれません。」

エマは微笑みながら答えた。



「―――だが、決して良くもないだろう。」

しかしその時ユーシスが静かな表情で答え
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