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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第27話
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兵士達の話を聞いたエマは驚き、マキアスは真剣な表情をした。



「み、見たのですか!?」

「その銀色はどちらへ!?」

マキアスの呟きを聞いた兵士達は顔色を変えて尋ね

「……南西の方角へと飛び去って行ったばかりだ。かなりの速度だったぞ。」

「くっ……失礼します。」

「ユーシス様もくれぐれもお気をつけて!」

ユーシスの話を聞くとすぐに戦車に乗り込みその場から去って行った。



「追いつけるとは思えないけど……」

「まあ、わかっていても諦める訳にはいかないんでしょうね。」

フィーが呟いた言葉を聞いたツーヤは苦笑し

「……でも一体なんだったんだ?」

先程見た人形兵器の正体が気になったリィンは首を傾げた。



「そうですね……飛行船でもないのに空を飛べる物体なんて……」

「そんな発明がされたなんて聞いたことがないぞ……?」

エマとマキアスはそれぞれ戸惑いの表情で考え込んでいた。

「…………………まあ、彼らに任せておけ。俺達はあくまで士官学院の実習中の身。逃げた侵入者を捕まえてやる義理も余裕もないだろう。」

「そ、それはそうだが……」

「一応、サラ教官への報告には記した方がよさそうですね。」

ユーシスの言葉を聞いたマキアスは戸惑いの表情で頷き、エマは提案した。



「そうだな……それじゃあそろそろ行こうか。」

そしてリィン達は再びバリアハートへ向かって行った。
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