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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第27話
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名門による貴族連合と鉄血宰相オズボーンの対立は水面下で激化している……今のがその一端というわけだ。」

「……………………」

ユーシスの説明を聞いたマキアスは何も答えず目を閉じて黙り込み

「噂は聞いていたけど……」

リィンは真剣な表情でユーシスを見つめていた。



「軍備増強を決めたのも俺の父、アルバレア公だろう。だが、その事について俺からコメントするつもりはない。……文句があるなら受け付けてやってもいいが?」

「……いや、いい。そろそろ夕方だ……街に戻るのが先決だろう。」

ユーシスに尋ねられたマキアスは疲れた表情で答えた。

「そうだな……」

「じゃ、行こうか。」

その後リィン達はバリアハートへ向かっていると、サイレンの音が聞こえてきた。



〜オーロックス峡谷〜



「なんだ……?」

「サイレンの音……みたいですね?」

「これは……砦の方からか?」

「一体何があったんでしょう?」

「……?」

サイレンの音にリィン達が傾げる中何かに気付いたフィーは振り向いて空を見上げた。

「フィー、どうした―――」

そしてフィーが見つめる先をリィン達も見つめると何と謎の人形兵器が浮遊しながら砦からバリアハート方面へと向かって行った。



「………………」

「な、なんだアレは!?このあたりにはあんな鳥が飛んでいるのか!?」

人形兵器が飛び去る所を見ていたエマは呆け、マキアスは信じられない表情で声を上げ

「阿呆が……そんな訳あるか。」

(人形兵器……?という事はまさか”結社”の……?だとしたらあの人形兵器に乗っていた子供はまさか……”執行者”?)

マキアスの言葉を聞いたユーシスは呆れ、ツーヤは真剣な表情で考え込んでいた。



「……今の人が乗っていたね。」

「ああ……子供みたいだったな。」

その時何かに気付いたフィーとリィンは呟き

「な、なんだって!?」

「本当か……?」

二人の言葉を聞いたマキアスとユーシスは驚きの表情で二人を見つめた。



「ああ、さすがに顔はわからなかったけど……」

「信じられません……」

リィンの答えを聞いたエマが驚いていたその時、領邦軍の戦車がリィン達に近づいてリィン達の姿を確認すると停車して兵士達が近づいてきた。



「ユーシス様!」

「お、お帰りになるところでしたか……!」

「一体、何の騒ぎだ。あのサイレンはどうした?」

「そ、それが……つい先ほど、オーロックス砦に侵入者がありまして……」

「そ、それって……」

「さっきの銀色の……
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