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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第27話
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ならケルディックに要塞を建設しているンフィル軍にも対抗できますよ!ケルディックには”空の王者”の二つ名で恐れられている”
竜騎士
(
ドラゴンナイト
)
”の部隊も配備されているそうですが……戦車の前にはひとたまりもないでしょうな!」
真剣な表情のユーシスの質問に兵士達はそれぞれ嬉しそうな表情で答えた。
「「……………………」」
兵士達の話を聞いたマキアスは呆け、ツーヤは真剣な表情で黙り込んでいた。
「……口を慎め。既に耳に入っていると思うが俺のクラスメイトの中にはメンフィル帝国の皇族、貴族出身の留学生もいる。ケルディックの件のように再びメンフィル帝国ともめてアルバレア公爵家の品格を下げるつもりか?」
「い、いえ!」
「め、めっそうもございません!」
嬉しそうな表情で説明していた兵士達だったがユーシスの忠告に慌てた様子で答えた。
「………見たところ、砦の方も大幅に改修されたようだが?」
「ええ、つい先月に大規模な工事がありました。ちょっとやそっとの砲撃ではビクともしないそうです。」
「いずれは対空防御も大幅に強化される予定です!我らがクロイツェン州の誇り……どうか楽しみにして頂けると!」
「……ああ。―――用件は済んだ。バリアハートに戻るぞ。」
兵士達の言葉を重々しい様子を纏って受け取ったユーシスは兵達に背を向けた。
「そうだな……」
「そろそろ夕刻ですし……」
「ラジャ。」
「それじゃあ行きましょうか。」
「……………………」
そしてリィン達はバリアハートへと戻り始めたがマキアスが呼び止めた。
「待て……!これはどういうことだ!?」
「マ、マキアスさん……」
ユーシスを睨むマキアスの様子をエマは心配そうな表情で見つめ
「………………」
ユーシスは何も答えず黙り込んでいた。
「共和国と国境を接しているクロスベル方面やメンフィル帝国と国境を接しているケルディック方面はともかく……!どうして地方の領邦軍なんかに最新の戦車が必要になるんだ!?おまけに砦を大幅に改造して、対空防御まで備えるなんて……さすがに常軌を逸しているぞ!?」
「……マキアス……」
「まあ、確かに。」
「フィ、フィーさん。」
マキアスの指摘を聞いたリィンは真剣な表情になり、同意したフィーをツーヤは冷や汗をかきながら見つめた。
「―――貴様にもとっくにわかってるんだろう。これが
帝国
(
エレボニア
)
の”現状”だと。」
「っ…………」
ユーシスを睨んでいたマキアスだったがユーシスの指摘に息を呑んだ。
「”貴族派”と”革新派”………四大
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