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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第27話
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お、おい……?」

ユーシスの行動にマキアスは戸惑った。

「……グズグズするな。とっとと用事を済ませるぞ。」

「くっ、あいつ……」

「と、とにかく私達も行きましょう。」

「そうだな……」

そしてリィン達は砦の出入り口を守る領邦軍の兵士達に近づいた。



「お前達は……」

「制服……?そう言えば。」

「自分達はトールズ士官学院、”Z組”の者です。」

「……こちらで出した魔獣退治の報告に寄らせてもらった。」

「お前達が……」

「話には聞いていたが、子供までいるのか……」

リィンとマキアスの報告を聞いた兵士達は驚きの表情でリィン達を見つめた。



「む。」

兵士達に視線を向けられたフィーは頬を膨らませ

「その、指定された魔獣は先程何とか退治しました。この場で報告をする形で構いませんか?」

エマは遠慮気味に尋ねた。



「ああ、それは構わんが……」

「お前達、本当にあれを倒せたのか?」

「ええ、何とか。」

「……まあ、手こずりはしたが。」

「軽傷は負いましたが、全員無事で撃破しました。」

「ふむ、大したものだな。動きが素早い上に獰猛だからつい放置してしまっていてな。」

リィンやマキアス、ツーヤの報告を聞いた兵士の一人は感心し

「装甲車で行き来する分はまったく実害はなかったが……さすがに学生に回していいか、少々心配だったもんでな。」

もう一人の兵士は目を丸くしてリィン達を見回した。



「そうだったんですか……」

「フン……いい訓練になったとだけは言っておこう。」

「……?」

「へ……」

ユーシスの声を聞いた兵士達は呆け

「!!」

「ユ、ユーシス様!?どうしてこんな所に……ハッ、その制服、もしや……!」

やがてユーシスを確認すると顔色を変え、ユーシスはリィン達の前に出た。



「見ての通り、ちょうど実習でバリアハートに戻ってきている。あくまで士官学院の一学生。彼らと同じように扱ってくれ。」

「は。」

「了解であります!」

(凄いな……)

(……フン、領邦軍にまで顔が利くというわけか。)

ユーシスの指示に敬礼をして答えた兵士達の様子を見たリィンは驚き、マキアスは呆れた。



「それよりも……先程の列車はなんだ?」

「ああ、ご覧になりましたか。いやぁ、ついに我が領邦軍にも戦車が配備され始めましてね!」

「やはり装甲車と戦車では装甲と火力が段違いですし……いつまでも正規軍の連中に大きな顔をさせておけませんよ!」

「ええ!それにこれ
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