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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第26話
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り自分の言葉に後悔し始めた。

「ふう……まあこれしきのことで事を起こすわしではないが。くれぐれも言動には慎むことだな。わしがその気を出せば貴様なんぞの首の一つや二つ―――」

そして溜息を吐いた貴族がマキアスを睨んで脅迫しようとしたその時

「やれやれ、言動を慎むべきなのはそちらの方ではないか……?」

ユーシスが呆れた表情で溜息を吐いた。



「ああ?って、あなたはユーシス様ぁああっ!な、なぜ、あなたがこんな所に……!」

ユーシスの言葉を聞いた貴族は一瞬ユーシスを睨んだが、すぐにアルバレア公爵家の次男が目の前にいる事に驚いた後慌てだした。

「あなたには関係のないことだ。だが……俺達がそこにいる男性のために手に入れた”ドリアード・ティア”……一体どういう了見でその腹の中に収めたのか詳しく説明してもらおうか?」

「せ、説明も何も。あ、あの石ころは、その男との正当な契約にて手に入れたもの。咎められることは何もありません!」

静かな怒りを纏ったユーシスに質問された貴族は表情を青褪めさせながら答えた。



「……そうなのか?」

貴族の話が真実かを確認する為にユーシスは旅行者に視線を向け

「は、はい……伯爵閣下の仰る通りです。品物を譲る代わりに……ミラをいただきました。」

視線を向けられた旅行者は恐縮した様子で答えた。



「というわけです、どうですかな。」

「そうだったのか……」

「でも、どうして口の中に……」

「それは……”ドリアード・ティア”が東方では、漢方薬として利用されているからです。」

「か、漢方薬……」

「東方に由来する薬、か……」

エマの疑問に答えたメイドの説明を聞いたマキアスは戸惑い、リィンは考え込みながら呟いた。



「で、何に効くの?」

「はい、主な効果は滋養強壮剤となりますが……一説には、若返りの効果すらあると言われています。」

「わ、若返り……」

「そんな事の為に……」

「フン、くだらんな。」

フィーの質問に答えたメイドの答えを聞いたエマやツーヤ、ユーシスは呆れた。

「と、ともかく……この場は失礼させていただきます。ユーシス様もなにとぞ――――」

「ああ、わかったからさっさと行くがいい。」

「ご配慮痛み入ります。では。」

「失礼いたします。」

そして貴族とメイドはその場から去って行った。



「お騒がせして……すみませんでした。」

貴族達が店からいなくなるとマキアスは店員に謝罪し

「フン、相変わらず頭に血ののぼりやすいことだ。」

「………くっ……!」

呆れた表情
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