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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第26話
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が……」

フィーの推測を聞いたマキアスは驚き

「―――メンフィル皇族の方々はイーリュン教の信徒であるティア様を除けば全員武術、魔術とそれぞれの分野で相当な腕前らしい。サフィナ元帥が今の地位にいるのも自らの実力で元帥として認められたと聞いている。」

「なるほどな。”大陸最強”の称号を持つ国の皇族の名は伊達ではないという事か……」

リィンの説明を聞いたユーシスは目を細めてサフィナが去った方向を見つめていた。



「そう言えばツーヤさん。先程の会話でケルディックに派遣されてきた遊撃士(ブレイサー)の方達とお知り合いのような口ぶりでしたけど……」

「ええ。派遣されてきた遊撃士の一人―――ミントちゃんはあたしの親友で、その関係で知り合った方達なんです。多分、エステルさんとミントちゃんの事はもしかしたらですけど、皆さんも知っていると思いますよ。」

「そ、そんなに有名な遊撃士なのか?」

エマの疑問に答えたツーヤの説明を聞いたマキアスは戸惑いの表情でツーヤを見つめた。



「エステル…………ミント……―――思い出した。その二人って”ブレイサーロード”と”黄金の百合”じゃん。」

「フィーちゃん?」

フィーが呟いた言葉を聞いたエマは首を傾げ

「―――俺も耳にした事がある。”ブレイサーロード”と”黄金の百合”……理由は知らないけど元々平民だった二人は現メンフィル皇帝シルヴァン陛下から貴族の爵位を貰って、貴族へと成り上がった腕利きの遊撃士達だ。」

リィンは静かな表情で説明した。



「へ、”平民”が”貴族”に成り上がる……!?」

「ふ、普通なら考えられない事ですね……」

「それも皇帝直々となると、相当の功績を残したという事になるな………平民が貴族に成り上がるという普通に考えてあり得ない事も”実力主義”のメンフィルだからこそ、あり得る事か。」

平民が貴族に成り上がるという信じられない話にマキアスは信じられない表情で声を上げ、エマは驚き、ユーシスは真剣な表情で呟いた後ツーヤに視線を向けた。

「そうかもしれませんね。――――それより、そろそろバリアハートに戻りませんか?ベントさん達も首を長くして待っているでしょうし。」

「そうだな……寄り道をしてしまったし、駆け足で戻るか。」

そしてリィン達はバリアハートに向かって戻り始め、バリアハートに到着すると宝飾店に向かった。

〜バリアハート・ターナー宝飾店〜



「あ、皆さん……」

「……………」

リィン達が依頼人である店員に近づくと二人とも暗い顔をしていた。

「えっと、どうかしましたか?」

「その……とりあえず約束の品をいただけますか。」

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