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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第26話
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見比べた。



「それで本日は一体何の御用でしょうか?”Z組”の事は聞いていますが……”特別実習”の課題を出した覚えはありませんが?」

「い、いえ。この建物が気になったので少しよっただけです。」

「そうですか。―――そう言えばツーヤ、貴女に良い知らせがあるわ。」

「良い知らせ、ですか?」

サフィナの言葉にツーヤは首を傾げて尋ねた。



「―――ケルディックの遊撃士協会支部にエステルさん達が1週間前に到着したわ。」

「エステルさん達が……じゃあ、ミントちゃんもいるんですね。」

サフィナの説明を聞いたツーヤは目を丸くした後嬉しそうな表情をした。

「え………ケルディックに遊撃士協会の支部、ですか?」

「……俺の知る限りでは2年前に撤退したはずですが……」

一方ケルディックに遊撃士協会の支部が無い事を知っていたリィンは不思議そうな表情をし、ユーシスは尋ねた。



「私達メンフィル帝国が遊撃士協会に支部の復活を依頼したのです。中立の立場であり、市民の味方である遊撃士達は突如他国領となった事で不安な気持ちを抱えているケルディックの民達に必要な存在ですので。」

「そ、そうなんですか。」

「………………」

サフィナの説明を聞いたリィンは頷いた後、心配そうな表情で目を伏せて黙り込んでいるユーシスを見つめ

「その……随分と平民達の事を大切にしていらっしゃるのですね。」

マキアスは複雑そうな表情で尋ねた。



「ええ。”民あっての国”ですから。皇族の一人として民達の気持ちや生活をないがしろにするなんて、もっての外です。」

「そ、そうですか………………」

「……………………」

サフィナの答えを聞いたマキアスは戸惑いの表情でサフィナを見つめ、ユーシスは複雑そうな表情で黙り込んでいた。

「―――団長!」

その時メンフィル兵の一人がサフィナに近づいてきた。



「どうした?」

「ハッ!”大市”に店を出す事を希望する新たな商人達が団長の許可を求めて訪ねて参りましたが……いかがなさいますか?」

「わかった、すぐに行く。―――それでは私はこれで失礼いたします。”Z組”のみなさんの事は私も応援させていただきますね。」

そしてサフィナは飛竜に跨って空へと飛びあがり、建造中の建物へと向かって行った。



「何と言うか……同じ女性なのに、見惚れる部分がありましたね……」

サフィナが去るとエマは呆けた表情で呟き

「―――それに武術も相当の腕前。最低でもサラよりは強い。」

「なっ!?サ、サラ教官よりもか!?た、確かに背中に何やら物騒な武器を背負っていたようだ
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