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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第25話
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”で指輪を作るのはどうかと提案したんです。」
「ふむ、初めて聞く名だな。」
宝石関連にある程度詳しいユーシスは初めて聞く宝石の名前を聞いて考え込み
「”樹精の涙(ドリアード・ティア)”……聞いたことがあります。ある種類の木に流れる樹液は外気に触れて時間が経つと、石のように固まることがあるって……その透明で純粋な輝きは七耀石にも勝るとも劣らないとか。」
聞き覚えがあるエマは説明した。
「ええ、その通りです。ずいぶん詳しいんですね。」
「委員長、宝石の知識にも通じているんだな。」
「さすがだね。」
「あはは……ちょっと興味があって。」
店員やリィン達に感心されたエマは苦笑した。
「そうすると僕達に頼みたいのは……」
話を聞いて自分達に何をしてほしいのかを察したマキアスは店員を見つめた。
「ええ、まさにその”ドリアード・ティア”の調達です。幸い、北クロイツェン街道にはそれを採取することのできる木が沢山生えていましてね。ただ、半貴石とはいえ、それなりに珍しい物には違いありません。なので、相当探さないと見つけられないとは思いますが。」
「なるほど……少々骨が折れるかもな。」
そして店員の説明を聞いたリィンが考え込んだその時
「いや―――そんなことはない。」
「え……」
宝石を見ていた客の一人である白マントの男がリィン達に話しかけてきた。
「!!??」
男を見たツーヤは思わず目をギョッとさせた後表情を引き攣らせた。
「君達がこれから探そうという無垢なる木霊の涙……それを先程、この目で見たというたら?」
(な、なんだ、この男は……)
口元に笑みを浮かべて説明する男の様子をマキアスは戸惑いながら見つめ
(ユーシス、知り合いか?)
(いや……覚えはないな。)
男がバリアハートに住む貴族だと予想したリィンはユーシスに尋ね、尋ねられたユーシスは男の容姿や服装をよく見た後自分の知り合いではない事を言った。
「フフ、私としたことが少々順番が狂ってしまったか。」
一方リィン達の様子を面白そうに見ていた男はその場で恭しく一礼し
「改めて、お初にお目にかかる――――私の名はブルブラン男爵。絵画に彫刻といった美術品、そして美麗な細工の施された様々な調度や工芸品の数々……およそ芸術と名のつく物があれば、どんな物にでも愛と情熱を傾ける―――自他共に認める好事家さ。」
男―――ブルブランは笑顔で自分の自己紹介をした。
「そ、そうですか……(なんというか、とっつきにくい人だな……)」
(何で”怪盗紳士”がバリアハートに……しかもこん
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