第二部
狩るということ
じゅうよん
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り重なるようになっている、既に息の無い肉塊をどけてみれば、更に彼女の左足も見当たらない。
かなりの血を流しているのは、低下していく体温で分かっているので、取り合えず左足を見付けるのは後回しにし、我々種族の用いる液体で欠損部位の止血を行う。
意識があれば、かなりの激痛を伴うそれを彼女の腕と足に塗布するが、一度ビクりと反射をしただけで静かなものだ。
まあ、それだけ危険ということなのだが。
取り敢えずの応急処置を済ませ、彼女を抱えて立ち上がる。
体中の打撲に、骨折。肋骨も何本か折れているが、内臓を傷付けていないのは僥倖と言えた。が、重症であることには変わらず、どちらにしろ命が危険な状況に代わりはない。
さっさと船に戻って、医療ポットに丸投げするとしよう。
光学迷彩機能を作動させ、彼女の体に負担を掛けないギリギリの速度で船へと踵を返した。
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