第34話
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行け!)
「うん!」
ドルンが怯んでいる隙を逃さず、サエラブの念話に頷いたエステルは棒を構えて強烈なクラフトを放った!
「これで決める……ハァァァァァァ!烈波!無双撃!」
「ぐわぁぁぁぁぁ!!??……グハッ!?」
エステルの強烈なクラフトを受けたドルンは吹っ飛ばされて、壁にぶつかり項垂れて立ちあがらなかった。
「よーし!上出来!」
立ち上がらなくなり、気絶したドルンを見て、エステルは棒を自分の前で回転させた後、勝利のピースをした。
「つ、強い……。これが遊撃士か……」
「く、くっそ〜……こんな奴らに負けるなんて〜……」
ドルンをも倒し、自分達を完膚なきまでに敗北させたエステル達にキールは膝をつきながら諦め、ジョゼットは悔しがった。
「ふふん、思い知ったか♪」
自分を何度もバカにしたジョゼットが悔しがっているのを見て、溜飲が下がったエステルは胸をはって答えた。
「それにしても驚いたよ、エステル。意思の疎通ができない相手と連携するなんて……」
ヨシュアはエステルがサエラブと連携してドルンを倒したことを思い出し、感心した。
(……我をそこらの獣といっしょにするな、人間。)
「え……」
「ん?」
「なっ……今の声は!?」
サエラブの念話にヨシュア達は驚いて周囲を見回した。
「あれ?みんなもサエラブの声が聞こえるんだ。」
一方唯一サエラブの声を知っているエステルは不思議そうな表情をした。
「誰よ、そのサエラブって。」
知らない名前にシェラザードは首を傾げてエステルに聞き返した。
「さっきからシェラ姉達の目の前にいるじゃん。」
「え………ってまさか今の声って……!」
エステルの言葉から謎の声の正体がわかり、驚いたヨシュアはサエラブを見た。
(ふん。我は悠久の時を生きる誇り高き”狐炎獣”。契約をしなくとも念話をお前達に送ることなど容易いわ。)
驚きの表情のヨシュア達に見られたサエラブは気にしないようにした。
「……そんな誇り高く知恵がある存在が力を貸してくれるなんて本当にあんたには驚かされるわね……(ヴァレリア湖でも噂の水竜にも懐かれたらしいし、数年前に言ってたレナさんの冗談が現実になりそうね……)……まあいいわ。決着もついたし、大人しく降伏してもらうわよ。抵抗したりしたら……わかってるでしょうね?」
サエラブの事を一先ず置いて優先すべき事をするために、シェラザードは鞭をしごいてジョゼット達に微笑んだ。
「ひっ……やだ、勘弁してくださいっ!」
「トホホ……こんな終わり方ありかよ……」
シェラザードの微笑みにジョゼ
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