外伝〜乙女の決意〜(SC篇開始)
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ような事を言われて叱られな。」
「そう。―――さすがはシェラお姉さんね。」
「ええ、女の立場として当然言うべきでしょう?」
疲れた表情で溜息を吐いたカシウスの答えを聞いて頷いたレンに視線を向けられたシェラザードは口元に笑みを浮かべて頷いた。
「お兄様はパパやヨシュアみたいな”最低”な男の人にならないでよ?勿論レンはお兄様はそんな男性にならないって信じているから、最初から心配していないけど。」
「ハ、ハハ……勿論だぜ。」
そして無邪気な笑顔を浮かべてレンに視線を向けられたルークは瞬時にかつての自分を思い出し、大量の冷や汗をかきながら渇いた声で笑いながら答え
「やれやれ………女性は怒らせたら本当に恐ろしいな……」
その様子を見ていたカシウスは疲れた表情で溜息を吐いた。
その後貨物飛行船はロレントに到着し、ルーク達は実家に急いで向かった。
ルーク達が貨物飛行船に乗る少し前、一足早くロレントに戻ったエステルは飛行船で出会った七耀教会の神父―――ケビン・グラハムと共に実家に戻って来ていた。
〜ブライト家〜
「へ〜。ここがエステルちゃんの家か。なんちゅうか、あったかそうな雰囲気の家やね。」
ブライト家に到着した七耀教会の神父―――ケビンは家から漂う雰囲気に感心していた。
「えへへ、そうでしょ?あたしと、父さんと、お母さんにルーク兄とレン………それにヨシュアとの思い出がいっぱいに詰まった場所なんだから。」
「なるほどなー。で、そのヨシュア君ってのが一足先に帰ってきているわけか?」
「うん、間違いないわ。ついて来て、紹介するから。」
ケビンの言葉に頷いたエステルは家の中へ入って行き
「どんな野郎か知らんが、罪作りなやっちゃ。ふう……」
その様子を見守っていたケビンは真剣な表情になった後家の中に入って行った。
「ただいま〜、ヨシュア!ねえ、帰って来てるんでしょ!?」
「あら、エステル。お帰りなさい。」
エステルが家に入ると台所で食器を洗っていたレナが笑顔で出迎えた。
「あ、お母さん!ただいま〜!ねえ、ヨシュアはどこ?」
「ヨシュア?一緒に帰って来たんじゃないの?」
「……………………あはは、帰って来てるに違いないじゃない!お母さんに帰って来た連絡もしないなんて、薄情な奴ね〜。全く、ここはお姉さんとして叱ってあげなくちゃね!」
レナの答えを聞いたエステルは笑顔が固まった後、気を取り直して2階に上がって行った。
「エステル……?」
愛娘から感じる違和感にレナが首を傾げたその時、ケビンが家の中に入って来た。
「……そうだ。あたし
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