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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第23話
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「そこまで言われたら協力するしかないだろう!?」
「合わせるつもりはないが……負け犬に成り下がる趣味は持ち合わせていない。」
「それじゃあ……」
マキアスとユーシスの言葉を聞いたリィンが二人を見つめたその時
「今回の実習が終わるまでは少なくても休戦する……!君もそれでいいな!?」
マキアスは頷いてユーシスに答えを促し
「フン、いいだろう。そんくらいの茶番に耐える忍耐力なら発揮してやろう。」
「ぼ、僕の方こそ……!」
対するユーシスも同意した後再びマキアスと睨み合いを始めた。
(やれやれ……)
(ま、まあ少なくても一緒に行動できそうですし。先月よりは遥かに実習として成立しそうです。)
(ちょっとだけ安心。)
(本当に助かりました……)
(どんな実習だったんだ……?)
エマやフィー、ツーヤの小声の言葉を聞いたリィンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「―――では改めて、俺の方からざっと説明するぞ。これから向かう”バリアハート”は東部クロイツェン州の中心都市になる。人口30万……それなりの大きさの都市と言えるだろう。周辺に広がる丘陵地帯では毛皮となるミンクが多く生息し……領内にある七耀石の鉱山からは良質な宝石が採れることでも有名だ。」
「宝石と毛皮が特産品というのはかなり有名ですよね。」
ユーシスの説明を聞いたエマは頷き
「確か、それを加工する職人街もあるんだろう?」
ある程度の知識を知っていたリィンは確認の意味を込めて質問した。
「街の南に”職人通り”がある。腕利きの職人たちが腕を振るっている場所だ。」
「ユイドラみたいなところですね……」
ユーシスの説明を聞き続けているツーヤは目を丸くして呟き
「ユイドラ……かの”匠王”が治めている職人の街か。”職人通り”とは言ってもさすがに街全体が職人で溢れているユイドラとは比べものにならないだろうがな。」
ツーヤの呟きを聞いてある事を思い出したユーシスは静かな表情で呟いた。
「……帝都にも、バリアハート産の宝石を扱っている専門店があったな。もっぱら貴族や富豪相手らしいが。」
「わたしには縁がなさそう。」
マキアスは真剣な表情で呟き、フィーは興味がなさそうな表情で呟いた。
「―――そしてもう一つ。そこの男も言っていたがバリアハートは基本的に”貴族の街”であるという事だ。」
「そうだったな……」
「でも、人口に占める貴族の割合が多いわけでもないんですよね?」
「ああ、だが先程の職人街から領邦軍の大規模な詰所……大聖堂のある中央広場から大型飛行艇客船のための空港まで……全てが
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