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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第23話
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にマキアスは呆けた。



「リ、リィンさん?」

(―――なるほど。負けず嫌いな二人の性格をよくわかっての発言か……)

「……勝敗にこだわるタイプだとは思わなかったが。」

一方エマは戸惑い、リィンの言葉から二人の負けず嫌いな性格を利用している事を察したツーヤは感心し、ユーシスは意外そうな表情でリィンを見つめた。



「生憎、勝ち負けが気にならないほど達観してるわけじゃないからな。委員長やマキアス、ユーシスたちの成績が良い事や俺と大して変わらない年齢でありながらプリネさん―――メンフィル皇族の親衛隊長に抜擢され、皇族から爵位までもらえたツーヤさんの実力は羨ましいし……―――この間の教官との勝負だって正直、悔しくて仕方なかった。」

「あ……」

「リィンさん……」

リィンの説明を聞いたエマとツーヤは呆け

「それは……」

「……フン……」

自分が足を引っ張った事を理解しているマキアスは複雑そうな表情をし、ユーシスは鼻を鳴らして目を伏せた。



「実際、サラ教官の実力は圧倒的だったと思う。どんな経歴かは知らないけど相当、実戦経験があるんだろう。だけど、もし俺達3人がもう少し連携できていれば……ARCUSの戦術リンクが使えれば一矢を報いることはできたはずだ。」

「「……………」」

リィンの説明を聞いたマキアスとユーシスはそれぞれ黙り込んで考え込んでいた。

「――そうだね。」

するとその時今まで眠っていたフィーが突如起きてリィンの意見に同意した。



「確かにサラは強いけどそれは”戦い方”が上手いから。もし、リィンたちが連携できてサラの猛攻を何とか凌げれば……勝つことは無理だとしても”負けない”ことはできたと思う。」

「フィーちゃん……」

「確かにあの時連携していれば、結果が変わっていた可能性は十分に考えられますね……」

「……そっか。」

「…………………」

「…………………」

フィーの言葉にリィン達はそれぞれさまざまな思いを持った。



「……実際、アリサさん、ラウラさん、エリオットさん、プリネさんは前回と同じ班ですし……ガイウスさんならどなたでも合わせてくれそうですね。」

「チームワークは心配なさそう。」

「何者かの妨害もある程度なら大丈夫でしょうね。」

「ああ……万全の態勢で特別実習をやり遂げるだろうな。下手をしたらダブルスコアくらい評価に差をつけられるかもしれない。」

そしてエマたちの意見にリィンが頷いたその時

「わかった―――もういい!」

マキアスが怒鳴ってリィン達の会話を制止し、席に座り直してリィンを睨んだ。



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