機動戦艦ナデシコ
1314話
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」
ホワイトスター側ではハルカとエリナの2人は映っていなかったのか、見ず知らずの2人を見た神楽坂は驚きの表情を浮かべる。
「えっと、その、ここにいるって事はシャドウミラーの人? 私は初めて見るけど……あ、でもエザリアさん達が転移する時にはいなかったし……」
「……いつもの事だ。大体想像出来るだろ?」
神楽坂へとそう告げたのは、俺……ではなく、イザーク。
神楽坂とイザークというのは、相性的にとてもいいとは思えない。
だが、このやり取りを見る限りだと決してそうだとは限らないのか?
そしてイザークの言葉でハルカとエリナの2人がどういう存在なのかを理解したのだろう。神楽坂は俺へと向かって呆れた視線を送ってくる。
「あんた、また女を増やしたの? いいんちょ達が悲しむ……ことはないか。寧ろ喜ぶ? うん、何だかいいんちょ達がどこか遠くの住人になった気がするわね」
溜息を吐き、どこか遠い場所へと視線を向ける神楽坂に対し、1歩踏み出したのはエリナだった。
こうして見ると、エリナと神楽坂は同じ年代なんだよな。
俺の主観では、エリナの方が大分年上に見えるんだが。
「えっと神楽坂さん、でいいのよね?」
「え? あ、はい。何ですか?」
「不躾な質問をするようで悪いんだけど、アクセルとどういう関係なのか聞いてもいいかしら?」
「へ? 関係?」
自分でも何を言われているのか分かっていないのだろう。首を傾げた神楽坂に、エリナは焦れったそうに口を開く。
「だから、貴方もアクセルの恋人の1人なのって聞きたいの。ホワイトスターにはアクセルの恋人が何人もいるんでしょ?」
「……は? え!? なっ、なななななな、何を言ってるのよいきなり!」
心底エリナの言葉は意外だったのだろう。慌てたように叫ぶ。
「何だって私がアクセルなんかとそういう関係にならないといけないのよ! 朝倉が言ってた事を本気にしてるっていうの!」
「は? 朝倉?」
何故いきなりそんな言葉が出て来たのか分からなかったが、朝倉の名前を口にした神楽坂に疑問を浮かべる。
「何でそこで朝倉が出てくるんだ?」
「あっ! いや、その、何でもないのよ。それより、私がナデシコって場所に行く必要があるんでしょ。ならさっさと行かせて貰うわね。えっと、誰についていけばいいの?」
「はい、私がご案内します。いや、それにしてもお美しい方ですな。美人揃いという意味ではナデシコもそれなりに自信がありましたが、神楽坂さんもそれに引けを取りませんな」
「え? あははは。えっと、その、ありがとうございます。それで、貴方は?」
「ああ、自己紹介が遅れましたな。すいません。私はナデシコの者でプロスペクターと申します。今回は神楽坂さんをナデシコに案内させて
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